JRAの八戸1歳市場購買馬が宮崎育成牧場に到着
7月22日、JRA日本中央競馬会の八戸市場において購買した1歳馬が、宮崎県宮崎市にある宮崎育成牧場に到着した。
JRAは7月5日に青森県三戸郡にある八戸家畜市場にて開催された青森県軽種馬生産農業協同組合が主催する1歳市場、八戸市場において、父がアルデバランⅡの牡馬となるナリタメロディ2021を2,420,000円(税込)、父がシュヴァルグランの牝馬となるローマンクィーン2021を3,960,000円(税込)、父がタリスマニックの牝馬となるエメラルドクイーン2021を3,850,000円(税込)、父がバゴの牝馬となるオーバーザレインボ2021を5,060,000円(税込)と、牡1頭、牝3頭の合計4頭を総額15,290,000円(税込)で購買。4頭すべてが宮崎育成牧場において、JRA育成馬として管理されることになった。
4頭はJRA日高育成牧場から積み込まれたJRAホームブレッド2頭とともに移動。19日、20日に4頭をピックアップし、6頭で新潟競馬場に1泊した。翌21日に新潟競馬場から中国自動車道、九州自動車道を経由して22日午前中に宮崎育成牧場に到着したという。この長距離輸送における研究成果は検証したうえで生産地へフィードバックされる。
宮崎育成牧場では毎年、20頭程度を管理。宮崎県は冬季の気候が温暖で、日照時間および快晴日数が全国でもトップクラスにあることが特色で、降雪や馬場凍結がなく、年間を通じてカリュキュラムに沿った調教を1周1600mの広いトラックで行っている。
宮崎育成牧場で育てられたJRA育成馬には、2001年の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)や小倉2歳S(G3)に優勝したタムロチェリー、1987年のカブトヤマ記念(G3)優勝馬で、ユウセンショウ、ゴーカイ、ユウフヨウホウの母として有名なユウミロク、そして一昨年、新馬、フェニックス賞、ひまわり賞とデビュー3連勝を飾り、昨年の北九州記念(G3)を制覇したほか、フィリーズレビュー(G2)2着、葵S2着と重賞戦線で活躍したヨカヨカなどがいる。今年のJRA育成馬2歳世代のJRA初勝利のウメムスビも宮崎育成牧場の管理馬だった。
今年、八戸市場で購買された4頭も、ヨカヨカやタムロチェリーのような活躍が期待されている。