研修コース体験入学会が行われる
7月20日、21日、22日、公益社団法人競走馬育成協会、公益社団法人日本軽種馬協会、一般社団法人日本競走馬協会、公益財団法人軽種馬育成調教センターおよびJRA日本中央競馬会の5団体で構成する牧場就業促進事務局は、研修コース合同体験入学会を開催した。
この体験入学会は、北海道日高地区で行っている、競走馬の牧場で働くために必要な技術や知識を学ぶ、2つの研修を体験するイベント。A日程(7/20~22)とB日程(8/17~19)の2回実施する予定で、今回のA日程には青森県、群馬県、埼玉県、神奈川県、東京都、愛知県、三重県、岐阜県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県に住む17歳から21歳の15人が参加した。
体験した研修は浦河町西舎にある軽種馬育成調教センターで行う育成調教技術者養成研修と新ひだか町静内田原にある日本軽種馬協会静内種馬場で行う生産育成技術者研修の2つ。ともに1年間全寮制の研修で30年の歴史を有し、これまでに数多くの人材を競馬サークルに送り込んでいる。
20日に新千歳空港に集合した15人はバスで浦河町へ移動。21日朝から研修を体験した。 21日は軽種馬育成調教センターの育成調教技術者養成研修を見学。研修概要の説明などを受けると、今年4月に入講した第40期生25人の研修を見学した。25人の第40期生は4月から約4か月の研修で身につけた騎乗技術を披露した。
続いて研修乗馬を使っての体験乗馬を実施。第40期生との質疑応答の時間も設けられ、参加者からは「なぜBTCの研修を受講したのですか?」、「入講する前にやっておくべきことは何かありますか?」、「寮の個室ではどのように過ごしていますか?」といった質問が寄せられた。
調教場施設の見学や教育施設の見学を終えた15人は、研修寮にあるホースシミュレーターにも騎乗。午後から浦河町西幌別にある谷川牧場や新冠町西泊津にあるコスモヴューファームを見学した。
22日は日本軽種馬協会静内種馬場で行う生産育成技術者研修を見学。静内種馬場に繋養されるデクラレーションオブウォー、アニマルキングダムといった世界的名種牡馬とも対面した。ここでは4月に入講した第44期生15人の研修の様子を見学。第44期生は4月から約4か月で習得した騎乗技術で障害を飛越する姿を披露した。
また、第44期生のサポートで乗馬や厩舎作業も体験。慣れない手つきでフォークを持ち馬房で寝わらを敷き詰めた。最後は研修寮内を見学し、トレーニングルームにあるホースシミュレーターにも騎乗した。