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小栗調教師の講習講話会が開催される

  • 2022年07月21日
  • JRA日高育成牧場で行われた講習講話会
    JRA日高育成牧場で行われた講習講話会
  • 講師を務めた小栗実調教師
    講師を務めた小栗実調教師
  • 熱心にメモを取る第40期生
    熱心にメモを取る第40期生

 7月20日、浦河町西舎にあるJRA日高育成牧場2階会議室において、小栗実調教師の講習講話会が開催された。

 この講演会は公益財団法人軽種馬育成調教センター(草野広実理事長)が行う育成調教技術者養成研修の研修の一環。講習講話会には育成調教技術者養成研修第40期生25人のほか草野理事長ら役職員、石丸睦樹JRA日高育成牧場場長が出席した。

 講師を務めた小栗調教師は1987年生まれ、岐阜県出身の35歳。高校卒業後の2005年4月に育成調教技術者養成研修の第23期生として入講。翌2006年4月に研修を修了した。研修修了後は3か月間、アイルランドで研修。帰国後、浦河町白泉にある武田ステーブルに就職。経験を積んだのち、2010年1月にJRA日本中央競馬会の競馬学校厩務員過程に入学した。2010年10月に栗東の鈴木孝厩舎の厩務員として採用。2011年1月に調教助手となった。昨年12月にJRAの調教師免許試験に合格。育成調教技術者養成研修の修了生がJRAの調教師になるのは、2016年に免許を取得した青木孝文調教師に次いで3人目になる。

 小栗調教師は競馬に興味を持ったきっかけ、競馬サークルを志望した動機、育成調教技術者養成研修に入講した理由、調教師を目指したときの気持ちなどを説明。また、育成調教技術者養成研修時代のエピソードや調教師免許試験に合格するまでの過程についても話した。

 第40期生からの「今のわたしたちが研修で身につけておくべきことは何ですか?」、「先生が研修生時代に役に立ったことは何ですか?」、「アイルランドと日本の違いは?アイルランドで学んだことは?」、「牧場で求められている人材は?」、「調教師、調教助手、厩務員の役割は?」、「厩務員になるために必要なことは?」、「小栗厩舎の目標は?」、「馬づくりについての方針は?」、「厩務員、調教助手時代に感動したレースは?」、「どんな時に達成感を感じますか?」、「育成調教技術者養成研修時代に辞めたいと思ったことはあったか?」、「目標にしている調教師はいますか?」といった質問にも丁寧に答えた。

 最後に小栗調教師は「来年4月の研修修了まで一人も欠けることなく研修を続けてほしい。いずれは私の厩舎で働くスタッフ全員がBTCの卒業生であればいいなあというのが私の野望です。皆さん頑張って牧場なり厩務員を目指してほしいと心から願っています」とエールを送った。

 第40期生は先輩の言葉に真剣に耳を傾け、一字一句メモする姿が見られた。