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日本産馬がシンガポールへ輸出される

  • 2022年07月21日
  • 検疫厩舎へ向かう日本産馬
    検疫厩舎へ向かう日本産馬
  • 消毒される馬運車
    消毒される馬運車
  • 5頭が入厩した日本軽種馬協会胆振輸出検疫施設
    5頭が入厩した日本軽種馬協会胆振輸出検疫施設

 7月15日、北海道市場などで取引された日本産馬が、成田国際空港からシンガポールへ輸出された。

 輸出されたのは、本年の北海道トレーニングセールにおいて、9,020,000円(税込)で購買された2歳のオウケンブルースリ産駒、本年の千葉サラブレッドセールにおいて、3,300,000円(税込)で購買されたスクリーンヒーロー産駒、ジャングルポケット産駒の2歳、ファインニードル産駒の2歳、2016年セレクトセールサラブレッド当歳において38,880,000円(税込)で購買され、その後、名古屋、笠松、佐賀、門別で9勝を挙げた6歳の現役競走馬の合計5頭。すべて競走馬としての輸出になる。

 5頭は輸出検疫のため、7月7日に白老町社台にある日本軽種馬協会胆振輸出検疫施設に入厩。8日からの検疫を経て14日に千葉県の成田国際空港へ向け出発した。シンガポールへの輸出は3年ぶりになる。

 過去に日本からシンガポールへ輸出された日本産馬では、2006年の北海道オータムセールにおいて3,150,000円(税込)で購買され、2009年のシンガポールダービー、パトロンズボウル、シンガポールダービートライアルのシンガポール4歳チャレンジ3冠競走を完全制覇しMRAマラヤン競馬協会が選ぶ年度代表馬に選出されたジョリーズシンジュや、2006年のひだかトレーニングセールにおいて、5,250,000円(税込)で購買され、2008年、2009年、2011年のシンガポールゴールドカップを制覇したエルドラドなどがシンガポールの重賞競走に優勝。5頭にもシンガポールでの活躍が期待されている。

 輸出関係者は「2020年、2021年と新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響でシンガポールへの輸出ができず残念な気持ちでいました。今回、3年ぶりに輸出が再開されることになり胸をなでおろしておりところです。シンガポールで開業する高岡秀行厩舎へ入厩する馬もいます。現地での活躍を心から祈っております」と話した。