馬産地ニュース

2022八戸市場が開催される

  • 2022年07月06日
  • 最高価格馬落札シーン
    最高価格馬落札シーン
  • 牝馬最高価格の落札シーン
    牝馬最高価格の落札シーン
  • 最高価格「ルナフェリーナ2021」
    最高価格「ルナフェリーナ2021」
  • 牝馬最高価格「ショウリダバンザイ2021」
    牝馬最高価格「ショウリダバンザイ2021」
  • 高額3位「ラハイナ2 2021」
    高額3位「ラハイナ2 2021」
  • 感染症対策を施しての開催となった
    感染症対策を施しての開催となった
  • 多くの購買関係者が市場に足を運んだ
    多くの購買関係者が市場に足を運んだ

 青森県軽種馬生産農業協同組合が主催するサラブレッド1歳市場「八戸“美”市場」が7月5日、入場入り口での検温、手指の消毒、そして入場者を購買関係者のみに限定するなど新型コロナ感染症拡大対策が施される中で、青森県三戸郡の八戸家畜市場で行われた。

 名簿掲載頭数47頭のところ1頭の欠場で46頭(前年比5頭増)が上場。うち25頭(牡11頭、牝14頭)が売却され、54.3%(同23.7%減)で98,340,000円(税込み、以下同。同24,090,000円減))を売り上げた。2年連続総売上1億円超えとはならなかったが、過去10年間で3番目の売り上げとなった。

 開催に先立ち、あいさつに立った青森県軽種馬生産農業協同組合の山内正孝代表理事組合長は「新型コロナ対策にご協力いただきまして、ありがとうございます。いまだ完全収束とはなりませんが、競馬は、そして馬産地は大きな影響を受けることなく推移できていることは喜ばしいことだと思っています。また、ダート三冠路線の確立が発表されました。今年は1頭の欠場がありましたが、昨年比5頭増の46頭をラインナップさせることができました。不安定な天候の中での開催となりましたが、雨や熱中症に十分ご注意いただきながら1頭でも多くのご購買をお願いします」とあいさつがあった。

 約1時間30分に及ぶせりの結果、最高価格は1歳世代が初年度産駒となるマイル重賞2勝ミッキーグローリー産駒の上場番号30番「ルナフェリーナ2021」(牡、母の父ストームキャット、新ひだか町・タイヘイ牧場生産)。母は未出走の輸入繁殖牝馬だが祖母リーチフォーザムーンがアグネスデジタルの半妹という血統で、活躍馬多数の母系で馴染みのある血統。300万円からスタートしたせりは、前半こそ様子見ムードだったが、その後はテンポよくせり上がり、最終的には8,360,000円で大阪府の岡浩二氏が落札した。

 牝馬では浦和桜花賞、道営記念など地方競馬重賞7勝の活躍馬ショウリダバンザイの第6仔となる上場番号22番「ショウリダバンザイ2021」(牝、父ストロングリターン、新ひだか町・タイヘイ牧場生産)。7,700,000円で日高町のノルマンディーファームが落札している。

 高額3位はキンシャサノキセキ産駒の上場番号47番「ラハイナ2 2021」(牡、母の父ミルツオーヴァーチュア、新ひだか町・タイヘイ牧場生産)。千葉県馬主会の簑島竜一氏が6,380,000円で落札している。

 なお、JRA日本中央競馬会はバゴやアルデバラン2産駒など4頭を総額15,290,000円で購入した。

 セール終了後、山内組合長は「日本軽種馬協会、日高軽種馬農協、胆振軽種馬農協などたくさんの方々のご協力で市場を開催することができました。改めて感謝申し上げます。落ちてしまった数字を見ると、購買者のニーズにあった馬を市場に上場できなかったことが、その要因になっていると思う。上場者には上場者それぞれ事情もあるとは思うが、購買者が求める馬を上場させることでより良い市場開催を目指して欲しい」と1日を振り返った。