馬産地ニュース

モジアナフレイバーが白馬牧場にスタッドイン

  • 2022年06月29日
  • スタッドインしたモジアナフレイバー
    スタッドインしたモジアナフレイバー
  • 元気な姿で白馬牧場に到着した
    元気な姿で白馬牧場に到着した
  • おじには高松宮記念(G1)を制したセイウンコウセイがいる
    おじには高松宮記念(G1)を制したセイウンコウセイがいる

 6月23日、新冠町西泊津にある白馬牧場に、来年から種牡馬として供用を開始するモジアナフレイバーがスタッドインした。

 モジアナフレイバーは牡7歳の鹿毛で新ひだか町静内東静内にある(有)桜井牧場の生産馬。父はバトルプラン、母はナスケンアイリス、母の父はフレンチデピュティという血統で、おじには2017年の高松宮記念(G1)、2018年の函館スプリントS(G3)などを制覇したセイウンコウセイ、近親には1996年のNHKマイルC(G1)などを制覇したタイキフォーチュン、2015年のNHKマイルC(G1)などを制覇したクラリティスカイ、2002年のNZトロフィー(G2)などを制覇したタイキリオン、1999年のクリスタルC(G3)などを制覇したタイキダイヤらがいる。2016年の北海道サマーセールにおいて、14,580,000円(税込)で尾田信夫氏に購買された市場取引馬になる。

 現役時代のモジアナフレイバーは、尾田信夫氏の所有馬、大井(小林)の福永敏厩舎の管理馬として競走生活を送り28戦10勝2着1回3着5回。南関東の重賞競走である2021年の川崎マイラーズ、2019年の大井記念、2018年、2019年の勝島王冠を制覇したほか、ダートグレード競走の東京大賞典(G1)で3着、マイルChS南部杯(Jpn1)で3着、黒船賞(Jpn3)で3着とJRA勢とも互角の戦いを演じた。

 連覇を狙った今年5月の川崎マイラーズのレース後に左前脚の繋靭帯炎などを発症し現役引退を決定。5月26日に大井競馬場で引退セレモニーを行いファンに別れを告げた。

 父バトルプランは、2016年の東スポ杯2歳S(G3)などを制覇したブレスジャーニー、2019年のアイビスサマーダッシュ(G3)などを制覇したライオンボスなどを送り出したエンパイアメーカーの直仔。2021年の種付けを最後に種牡馬を引退したため、モジアナフレイバーは貴重な後継種牡馬になる。

 来年の種付料は後日発表。繋養先の白馬牧場は「重賞競走を何度も制しているだけあって、雄大で雰囲気のある素晴らしい馬体をしていますね。まだ7歳と若く脚元さえ無事ならもっともっと活躍できたでしょう。母系も優秀ですし、尾田オーナーや福永調教師の期待も大きいですので、来年の種付シーズンに備えてしっかりと種牡馬としての準備をしていきます」と話した。