馬産地ニュース

九州1歳市場が開催

  • 2022年06月27日
  • 最高価格で取引されたのは「ひまわり賞」優勝牝馬の初仔(牝、父バゴ)だった
    最高価格で取引されたのは「ひまわり賞」優勝牝馬の初仔(牝、父バゴ)だった
  • 牡馬の最高価格取引馬はケイムホームの忘れ形見「リーチザプリンセス2021」
    牡馬の最高価格取引馬はケイムホームの忘れ形見「リーチザプリンセス2021」
  • セールの前には同セール取引馬で、昨年の北九州記念(G3)に勝ったヨカヨカの関係者が表彰された
    セールの前には同セール取引馬で、昨年の北九州記念(G3)に勝ったヨカヨカの関係者が表彰された
  • 「たくさんの方々の応援に応えるためにもヨカヨカ号に続く活躍馬を九州市場から送り出したい」とあいさつを行った柏木務会長
    「たくさんの方々の応援に応えるためにもヨカヨカ号に続く活躍馬を九州市場から送り出したい」とあいさつを行った柏木務会長
  • 購買者はオンライン登録を含め、過去最高の83人となった
    購買者はオンライン登録を含め、過去最高の83人となった

 2022年最初の1歳市場「九州1歳市場」(主催・九州軽種馬協会)が6月21日、鹿児島県大崎町のJBBA九州種馬場で、昨年に引き続き検温や手指の消毒、ソーシャルディスタンスの確保など新型コロナ対策を施される中で、ハイブリッド方式(通常せり+オンラインビッド)で開催された。

 この日はあいにくの雨模様だったが、せりの前には同セール出身で、昨年の北九州記念(G3、芝1200m)を制したヨカヨカの関係者に対して、九州馬主協会が表彰式を実施。 馬主の岡浩二氏、調教師の谷潔氏、手綱を取った幸英明騎手と生産者の本田土寿氏に対して小田切会長からウイットに富んだ賞状などが贈られた。

 谷調教師は「入厩当初から動きもよく、九州産馬という限定的なカテゴリーでは素晴らしい馬だと思っていましたが、北海道産馬を相手に重賞を勝てるまでとは思いませんでした。馬に感謝したい」と述べ、幸騎手は「(北九州記念(G3)は)直線を向いたときには勝てると思うくらいに手応えがよかった。子供がデビューしたら、ぜひ乗ってみたい」と力強いコメント。岡オーナーからは、ケガから回復し、キズナを配合していることなどが報告された。

 せりには昨年比8頭増の27頭が上場。うち13頭(牡5、牝8)が総額46,090,000円(税込み、以下同)で取引された。売却頭数は前年比増減なし。売却率は下げたものの売上総額はレコードだった昨年を8,140,000円上回るものとなった。

 最高価格は熊本県の本田土寿氏生産による父バゴ、母カシノティーダの牝駒で、柏木務氏によって4,840,000円で購買された。

 高額2位は2頭。同じく本田土寿氏生産父ケイムホーム、母プリンセスゴールドの牝駒はJRA日本中央競馬会が、熊本県の坂本秀樹氏生産の父リーチザクラウン、母ツキミチャンの牝駒は佐賀県馬主会の瓜生和彦氏がそれぞれ4,510,000円で購買した。

 牡馬の最高価格は鹿児島県の徳重正幸氏生産の父ケイムホーム、母リーチザプリンセスの3,850,000円。佐賀県馬主会の柏木務氏が購買した。

 柏木務九州軽種馬協会会長からは「天候には恵まれなかったが、多くの方に足を運んでいただいた。目標としては九州産馬をもっと増やして、このせりも50頭は揃える盛況なものとしたい」とコメントがあった。

 購買登録者数は83名(昨年比4名増)。うちオンラインビッドの購買登録者数は20名(同1名減)。このうち9名がオンラインでせりに参加し、1頭が落札された。