浦河町で写真展「牧場を支えるインド人たち」開催
6月1日、浦河町大通にある浦河町総合文化会館1階エントランスホール図書館入口において、写真展「牧場を支えるインド人たち」の開催が始まった。
写真展は浦河日印友好協会の主催。北海道浦河高等学校と浦河町教育委員会が協力している。
慢性的な人手不足に悩む胆振や日高の軽種馬育成牧場では現在、インド出身の騎乗員が急増。ホッカイドウ競馬を開催する門別競馬場でも多くのインド人スタッフが働く姿が目立つようになった。軽種馬育成調教センターの周辺をはじめ、数多くの育成牧場がある浦河町も例外ではなく、インド人の牧場スタッフはここ数年で急激に増加し、その数は200人以上ともいわれている。もはやインド人スタッフなしでは育成牧場の経営が成り立たないといっても過言ではない状況という。
日印友好協会は町内で働くインド人との交流を深めようと町民有志が集まり2020年に設立。インド人を対象にした日本語教室や町の職員らがインド文化を学ぶセミナーなどを開催し、相互理解を深める活動をしている。
写真展では浦河日印友好協会や浦河高校写真部の生徒たちが撮影した、浦河町内に暮らし牧場で働くインド人スタッフの姿を展示。浦河町西舎にある軽種馬育成調教センター調教場の施設で育成馬に騎乗しているところやインド人スタッフが新聞社の取材を受けているところ、日印友好協会が主催した日本語教室の様子、多文化共生ワークショップの様子、インド人向けの移動販売車、軽種馬育成調教センターで行われたヨガ教室の様子、軽種馬育成調教センターで行われた浦河警察署による110番の通報制度と模擬訓練の様子、浦河警察署で行われたインド文化や習慣への理解を深めるセミナーの様子のほか、浦河町で暮らすインド人の故郷、インドの公用語として使われるヒンディー語の紹介などがされている。
写真展は6月30日まで。入場は無料。時間は9時から22時まで。問い合わせは浦河日印友好協会(090-3393-3544)まで。