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サトノクラウン産駒がJRA初勝利

  • 2022年06月15日
  • 社台スタリオンステーションで種牡馬生活を送るサトノクラウン
    社台スタリオンステーションで種牡馬生活を送るサトノクラウン
  • 中央・地方で勝ち馬を送り出した
    中央・地方で勝ち馬を送り出した
  • 種付シーズンも終盤に入り英気を養う
    種付シーズンも終盤に入り英気を養う

 6月5日、第3回東京競馬第2日第6競走に2歳新馬メイクデビュー東京(芝1400m)で、サトノクラウン産駒のクラックオブドーンが勝利し、サトノクラウンは産駒のJRA初出走で初勝利を記録した。

 022年ファーストシーズンサイアーとして3頭めのJRA初勝利となったサトノクラウンは、父がマルジュ、母がジョコンダ2、母の父がロッシーニという黒鹿毛の10歳。安平町早来源武にあるノーザンファームの生産馬で、2013年のセレクトセール1歳セッションに(有)ノーザンレーシングから上場され、里見治氏に60,900,000円(税込)で落札された市場取引馬になる。

 サトノクラウンは現役時代、里見治氏、(株)サトミホースカンパニーの所有馬、美浦の堀宣行厩舎の管理馬として競走生活を送り成績は20戦7勝2着1回3着1回。2014年10月の2歳新馬戦でデビュー勝ち。2戦目の東京スポーツ杯2歳S(G3)で重賞初制覇を飾った。3歳になり2015年の弥生賞(G2)でデビューから無傷の3連勝を達成。1番人気に推された皐月賞(G1)は6着、続く日本ダービー(G1)は3着だった。

 古馬になり2016年の京都記念(G2)を制すると、12月の香港ヴァーズ(G1)でG1初制覇。2017年は京都記念(G2)を連覇し、春のグランプリ宝塚記念(G1)で2つ目のG1タイトルを獲得した。

 2019年から安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬入り。種牡馬1年目は207頭に種付けした。2歳世代の初年度産駒は123頭が血統登録している。

 産駒はひと足先に地方競馬で始まった2歳戦でも、5月25日のホッカイドウ競馬でレモンアイカーがデビュー勝ち。2022年ファーストシーズンサイアーでは中央・地方双方で最初に勝ち馬を送り出す幸先の良いスタートとなった。

 社台スタリオンステーション事務局は「サトノクラウンは2歳戦から2つの重賞を含む3連勝を記録して、皐月賞(G1)でも1番人気になった馬ですから、当然産駒の仕上がりは早いとおもっていました。もちろん、距離もこなせますので、クラシック戦線が楽しみになってきました。産駒は7月のセレクトセールにも上場されます。サトノクラウンもセレクトセール出身馬ですが、セレクトセールにはディープインパクトやキングカメハメハ、マンハッタンカフェといったのちのチャンピオンサイアーも上場されていました。サトノクラウンにも当然、その期待が高まりますし、上場馬には未来のチャンピオンサイアーがいるのではという期待も高まっています」と評した。