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サトノダイヤモンド産駒がJRA初勝利

  • 2022年06月14日
  • 産駒がJRA初勝利を飾ったサトノダイヤモンド
    産駒がJRA初勝利を飾ったサトノダイヤモンド
  • 現役時代は2つのG1レースに優勝
    現役時代は2つのG1レースに優勝
  • ディープインパクトの後継として期待は大きい
    ディープインパクトの後継として期待は大きい

 6月4日、サトノダイヤモンド産駒のJRA初出走となったダイヤモンドハンズが、第4回中京競馬第1日第5競走2歳新馬メイクデビュー中京(芝1600m)において1分35秒4のタイムで優勝し、記念すべきJRA初勝利を飾った。

 産駒がJRA初勝利を飾ったサトノダイヤモンドは、父がディープインパクト、母がマルペンサ、母の父がオルペンという鹿毛の9歳。安平町早来源武にあるノーザンファームの生産馬で、2013年のセレクトセール当歳セッションにおいて、このセールの2番目の高額となる241,500,000円(税込)で里見治氏によって落札された市場取引馬になる。

 現役時代のサトノダイヤモンドは、里見治氏、(株)サトミホースカンパニーの所有馬、栗東の池江泰寿厩舎の管理馬として競走生活を送り競走成績は18戦8勝2着1回3着3回。2015年11月の2歳新馬戦でデビュー勝ちを収めると、無傷の3連勝で2016年のきさらぎ賞(G3)で重賞初制覇を飾った。

 皐月賞(G1)はディーマジェスティの3着、日本ダービー(G1)はマカヒキの鼻差2着に惜敗。ひと夏を越し神戸新聞杯(G2)に勝利すると、続く菊花賞(G1)で悲願のG1タイトルを獲得した。さらに暮れの有馬記念(G1)でG1を連勝。2016年のJRA賞最優秀3歳牡馬に選出された。古馬になってからは2017年の阪神大賞典(G2)、2018年の京都大賞典(G2)を制覇した。

 現役引退後の2019年から安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬入り。初年度産駒となる2歳世代は91頭が血統登録されている。

 産駒のJRA初勝利に事務局は「その競走成績からサトノダイヤモンドはクラシックディスタンス寄りのイメージがありますが、母のマルペンサは2歳戦から活躍しましたし、トレーニングセールでも産駒は良い動きを見せていたので、2歳戦でも、マイルでも対応してくれるとは思っていましたが、こんなにも早く勝ってくれてうれしいのひとことです。最近は早期デビューで勝ち上がってゆったりとしたローテーションでクラシックを目指す傾向がありますから、気が早いですが来年を見据えた勝利になったと思います」と期待を寄せた。