アロースタッドにステルヴィオがスタッドイン
6月4日午前、新ひだか町静内田原にある大型スタリオン施設として知られるアロースタッドに、2023年から種牡馬として新たに供用を開始するステルヴィオがスタッドインした。
ステルヴィオは牡7歳の鹿毛。父はロードカナロア、母はラルケット、母の父はファルブラヴという血統で、安平町早来源武にあるノーザンファームの生産。2013年度JRA賞年度代表馬を受賞し、2018年にJRA顕彰馬に選定されたロードカナロアの初年度産駒の1頭になる。
現役時代のステルヴィオは、(有)サンデーレーシングの所有馬で美浦の木村哲也厩舎に所属。2017年6月の2歳新馬戦でデビュー勝ち。続くコスモス賞で2連勝を飾った。3歳初戦となった2018年のスプリングS(G2)でエポカドーロを鼻差しりぞけ重賞初制覇。皐月賞(G1)は4着、日本ダービー(G1)は8着だった。秋は古馬初対戦となった毎日王冠(G2)で2着。マイルチャンピオンシップ(G1)は前年優勝馬ペルシアンナイト、2017年皐月賞馬アルアイン、この年のヴィクトリアマイル(G1)優勝馬ジュールポレール、この年のNHKマイルC(G1)優勝馬ケイアイノーテック、2017年のNHKマイルC(G1)優勝馬アエロリット、この年の安田記念(G1)優勝馬モズアスコットなどを相手に堂々と先頭でゴール板を駆け抜けた。通算成績は21戦4勝2着5回3着1回。総獲得賞金は352,440,000円に上る。
2023年の種付料は未定。事務局の(株)ジェイエスは「JRAの競走馬登録を抹消したときは、乗馬になると報じられていたので、こうして種牡馬として迎え入れることができてうれしいですし、無事にスタッドインできてホッとしています。ロードカナロア産駒ですし、2歳の早い時期から活躍できる仕上がりの早さ、重賞競走で披露したスピードや瞬発力が産駒に伝わればよい種牡馬になれるとおもいます。まずはゆっくりと現役生活の疲れをとって来年から始まる種牡馬生活に備えたいです。時間はたっぷりあるので、来年2月の種牡馬展示会には素晴らしい馬体をお見せできるとおもいます」と話した。