5月4日、日高町富川駒丘にある門別競馬場で行われたホッカイドウ競馬の第2回門別競馬4日目の第4競走JRA認定フレッシュチャレンジ競走(1100m)において、今年の本邦2歳新種牡馬プレティオラスの産駒コルドゥアンが優勝した。

 ホッカイドウ競馬で今年の本邦2歳新種牡馬の産駒が勝利するのは初めて。中団追走のコルドゥアンは直線で抜け出すと最後は3馬身差でゴールを駆け抜けた。

 産駒の初出走初勝利を飾ったプレティオラスは、父がフィガロ、母がユーロペ、母の父がダンスインザダークという黒鹿毛の13歳。日高町旭町にあるサンシャイン牧場の生産馬で、現役時代は伊達泰明氏の所有馬として2011年にホッカイドウ競馬でデビュー。2歳秋に南関東･大井に移籍すると2012年の東京ダービーを制覇した。通算成績は38戦7勝2着2回3着4回。総賞金は130,392,000円。東京ダービーのほか、2013年、2015年の東京記念、2015年の大井記念という南関東の重賞を制覇した。

 現役引退後の2019年からサンシャイン牧場で種牡馬入りし、初年度産駒の血統登録頭数はわずか6頭。すべてサンシャイン牧場の生産馬で、その中から早々と勝ち馬を送り出した。

 サンシャイン牧場の堀田卓也場長は｢プレティオラスの産駒は、どちらかといえば中型の馬が多いのですが、新馬勝ちしたコルドゥアンは母に似て大きく生まれてきました。能力検査でも内容のある走りをしていたので楽しみにしていました。プレティオラスの父フィガロも少ない産駒のなかからプレティオラスなど優秀な活躍馬を送り出してくれました。プレティオラスも産駒は少ないですが頑張ってほしいですね｣と話した。

 今年の本邦2歳新種牡馬は43頭。最初に産駒が勝ち上がったのはマクマホンで、その後、プレティオラスのほか、ゴールドアクター、リアルスティール、ベストウォーリア、サトノクラウン、タリスマニックの産駒も勝利を飾っている。