ホッカイドウ競馬で2歳戦がスタート
4月20日、ホッカイドウ競馬グランシャリオナイターを開催している日高町富川駒丘にある門別競馬場において、2歳新馬戦が全国に先駆けて行われた。
日本一早い2歳新馬戦は、第5レースのJRA認定スーパーフレッシュチャレンジ競走1で実施。1着賞金3,000,000円をかけ、外回り1000mを舞台に、8頭立てで行われた。
圧倒的1番人気は、3月10日の競走能力・発走調教検査にて、800mを47.5秒の一番時計を計測したポリゴンウェイヴで1.0倍。離れた2番人気には12.8倍のフィスト、3番人気は14.9倍のリコシェと続いた。
注目の一戦は、17時35分に発走。ポリゴンウェイヴはスタートでつまずいたものの、じょじょに加速して先行。4コーナーを曲がって直線に向くと、抵抗するリコシェを突き放し、最後は3馬身の差をつけてゴール板をさっそうと駆け抜けた。タイムは1分03.1秒。2着にはリコシェ、さらに5馬身差でモリデンボーイが3着に入った。
2020年生産馬で最初の勝ち馬に名を刻んだポリゴンウェイヴは、父がヘニーヒューズ、母がカヒリ、母の父がキングカメハメハという牡の鹿毛。山口裕介氏の所有馬、田中淳司厩舎の管理馬、新冠町北星町にある北星村田牧場の生産馬で、おじには2015年の金鯱賞(G2)、2014年の福島記念(G3)などを制覇したミトラ、一族には2006年の日本ダービー(G1)、皐月賞(G1)、スプリングS(G2)、2007年の天皇賞(春)(G1)、天皇賞(秋)(G1)、産経大阪杯(G2)などを制覇したメイショウサムソンがいる。2021年の北海道サマーセールにおいて、9,020,000円(税込)で(株)Y.Y.Blood Stockに購買された市場取引馬として知られている。
手綱をとった落合玄太騎手は「とても能力のある馬です。もっと軽い馬場のほうがあっているとおもいます。もともと1000mでデビューさせる予定ではなかったですし、とびをみていても短距離向きではありませんし、もっと距離が伸びてもよさそうです。直線で2着の馬に交わされて、一瞬、ヒヤッとしましたが、最後はしっかり反応してくれました。ふだんはとてもおとなしくて、攻め馬も乗りやすく、促すとびゅっといってくれる感じです。まだまだ奥行きがあって相当期待できそうです」と話した。