BTCで北海道トレーニングセールのアナボリックステロイド検査用採血と事前追切り調教VTR撮影
4月7日、8日の2日間、北海道市場を主催する日高軽種馬農業協同組合は、浦河町西舎にある軽種馬育成調教センター(BTC)において、北海道トレーニングセール上場馬のアナボリックステロイド検査用採血と事前追切り調教VTR撮影を行った。
北海道トレーニングセールでは2014年から上場馬全頭のアナボリックステロイド検査を開始。検査は公益財団法人競走馬理化学研究所に依頼している。
アナボリックステロイド検査用の採血はBTC診療所で実施。マイクロチップ検査で個体識別した後、HBAの獣医師が慣れた手つきで採血した。
同時に行われた事前追切り調教VTR撮影には、7日に30頭、8日に6頭の合計36頭が参加。普段からBTC調教場の施設を利用する近隣の育成牧場が大半を占めた。事前追切り調教VTR撮影は1600mのトラック砂馬場で行われ、ラスト1ハロンのタイムを計測した。計測はHBA、IBA胆振軽種馬農業協同組合の職員が担当した。
2日間を通しての一番時計は、上場番号115番のテツムーン2020で10.9秒。牡の鹿毛で父はホッコータルマエ、母の父はアドマイヤムーンという血統、販売申込者・所有者、飼養者は浦河町緑町の(有)山口ステーブル、生産牧場は櫛桁牧場になる。
2位タイは11.1秒を計測した2頭。上場番号4番のパールレディ2020と上場番号108番のシャイニングムーン2020だった。2頭は販売申込者・所有者、飼養者とも浦河町西幌別にある(有)グランデファームとなる。
撮影された調教映像は4月中旬頃、オンラインカタログ上にて公開。また、映像を収めたDVDも作成して、希望者に上場馬写真集とともに送付される予定だ。
北海道トレーニングセール上場馬のアナボリックステロイド検査用採血と事前追切り調教VTR撮影はこの後、4月20日、21日にも新冠町節婦にある日高軽種馬共同育成公社でも実施される。