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軽種馬育成調教センターが馬場清め式

  • 2022年04月01日
  • BTC調教場で行われた馬場清め式
    BTC調教場で行われた馬場清め式
  • 人馬の安全を祈願する草野広実理事長
    人馬の安全を祈願する草野広実理事長
  • ドバイターフ(G1)を制したパンサラッサはBTC調教場で鍛錬された
    ドバイターフ(G1)を制したパンサラッサはBTC調教場で鍛錬された

 3月30日、浦河町西舎にある公益財団法人軽種馬育成調教センター(BTC、草野広実理事長)は、BTC調教場屋内1200m直線ウッドチップ馬場南旋回場において、馬場清め式を執り行った。

 馬場清め式は冬季間に閉場していた屋内馬場の開場に合わせ、人馬の安全を祈願する恒例行事。草野理事長、安藤士郎専務理事などのBTC役職員、JRA日高育成牧場の石丸睦樹場長、頃末憲治副場長、BTC利用者振興会の会員、馬場メンテナンスを請け負う業者関係者など約40人が参列し、浦河神社の酒井俊宮司の神事に従い玉櫛奉納した。

 BTC調教場の屋外施設は、3月31日に1600mのトラック砂馬場と800mのトラック砂馬場を開場。4月6日に1200m直線砂馬場と1600m直線砂馬場を、5月9日にグラス馬場、2400mグラス坂路馬場、直線2000m芝馬場の開場を予定している。

 BTCは競走用馬の資質の向上を図り安定的な競馬の発展を通じ、育成調教技術者の養成及び育成調教技術の改善・普及を行うことにより、優秀な競走馬資源をかん養し、もって軽種馬生産の振興を図ることを目的として、平成3年3月15日に設立。総面積1500haを誇る日高育成総合施設軽種馬育成調教場の運営・管理及び貸与を行っている。

 施設内にはイギリスのニューマーケット、フランスのシャンティイなどに匹敵する広大な草原を利用したグラス馬場や本格的な追い切りが可能な直線2000mに及ぶ芝馬場を中心に、1600mと800mのトラック馬場及び1600mと1200mの直線砂馬場、屋内のコースとして1000mの直線ウッドチップ馬場、600mトラック砂馬場、1000m坂路馬場があり、若馬の鍛錬の場として利用され、昨年開設30周年を迎えた。

 BTC調教場利用馬の活躍は目を見張るものがあり、昨年はテーオーケインズがチャンピオンズC(G1)、帝王賞(Jpn1)などを制しJRA賞最優秀ダートホースを受賞したほか、アカイイトがエリザベス女王杯(G1)に、テオレーマがJBCレディスクラシック(Jpn1)に、アルクトスがマイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)に、メイショウダッサイが中山グランドジャンプ(JG1)に優勝。今年はパンサラッサがドバイターフ(G1)、中山記念(G2)、バスラットレオンがゴドルフィンマイル(G2)、ビーアストニッシドがスプリングS(G2)、ジャックドールが金鯱賞(G2)、メイショウハリオがマーチS(G3)、テーオーロイヤルがダイヤモンドS(G3)、ライラックがフェアリーS(G3)、テオレーマがTCK女王杯(Jpn3)といった重賞競走に勝利している。