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門別競馬場でホッカイドウ競馬競走能力・発走調教検査始まる

  • 2022年03月16日
  • 門別競馬場で始まった競走能力・発走調教検査
    門別競馬場で始まった競走能力・発走調教検査
  • 47.5秒をマークしたポリゴンウェイヴ
    47.5秒をマークしたポリゴンウェイヴ
  • グラッブユアハートの子グラビティモデル
    グラッブユアハートの子グラビティモデル

 3月10日、日高町富川駒丘にある門別競馬場において、本年初めてとなるホッカイドウ競馬の競走能力・発走調教検査が行われた。

 競走能力・発走調教検査は、デビュー前の競走馬の能力を検査する模擬競走。2歳馬の基準タイムは800m57秒以内で、ゲート入りや発馬、駐立などを見る。合格すると早ければ4月13日に開幕するホッカイドウ競馬でのデビューが可能になる。

 晴・稍重の天候馬場で行われた10日は、114頭の2歳馬が出走。114頭は5頭立てと6頭立てに分けられ、午前11時から全20競走が組まれ、113頭が合格した。

 一番時計は第15競走に出走したポリゴンウェイヴで47.5秒。本馬は父がヘニーヒューズ、母がカヒリ、母の父がキングカメハメハという牡の鹿毛で、山口裕介氏の所有馬、田中淳司厩舎の管理馬、新冠町にある北星村田牧場の生産馬、2021年の北海道サマーセールにおいて9,020,000円(税込)で取引された市場取引馬になる。

 2歳新種牡馬の産駒では、2017年の武蔵野S(G3)などを制覇したインカンテーションの産駒の6頭をはじめ、2017年のJBCスプリント(Jpn1)などを制覇したニシケンモノノフの産駒が4頭、日本軽種馬協会静内種馬場で供用されるデクラレーションオブウォー、2014年、2015年のマイルChs南部杯(Jpn1)を連覇したベストウォーリア、2018年の宝塚記念(G1)などを制覇したミッキーロケット、2016年のセクレタリアトS(G1)などを制覇したビーチパトロールの産駒がそれぞれ2頭、2016年、2017年のスプリンターズS(G1)を連覇したレッドファルクス、2017年の宝塚記念(G1)などを制覇したサトノクラウン、2016年の菊花賞馬サトノダイヤモンド、2015年の有馬記念(G1)などを制覇したゴールドアクター、2015年の全日本2歳優駿(Jpn1)などを制覇したサウンドスカイ、2017年、2018年のドバイゴールデンシャヒーン(G1)を連覇したマインドユアビスケッツ、2012年のBCジュヴェナイル(G1)などを制覇したシャンハイボビーの産駒が各1頭出走。インカンテーションの産駒は第2競走のグロリオサと第17競走のシャーマンロックの2頭が、また、第11競走ではマインドユアビスケッツの産駒ブライトカラーが1位入線を果たした。

 ほかにも2006年のマリーンC(G3)などダートグレード競走5勝のグラッブユアハートの子になるグラビティモデル、2009年のエーデルワイス賞(Jpn3)を制覇したオノユウの子になるカスミノモリなども基準タイム内で走り抜けた。

 この日40頭の管理馬が出走した角川秀樹調教師は「どこの厩舎も冬場しっかり乗り込めていたので、問題ある馬はいなかったとおもいます。どの馬も納得する走りをしてしっかりゴール板を駆け抜けていました」と話した。