馬産地ニュース

門別競馬場で表彰式

  • 2022年02月24日
  • 北海道競馬記者クラブの表彰
    北海道競馬記者クラブの表彰
  • 北海道地方競馬優秀賞の表彰
    北海道地方競馬優秀賞の表彰
  • 2歳チャンピオンシリーズ2021の表彰
    2歳チャンピオンシリーズ2021の表彰
  • 表彰式で挨拶する相川貴志地方競馬全国協会監事
    表彰式で挨拶する相川貴志地方競馬全国協会監事

 2月17日、日高町富川駒丘にある門別競馬場Aスタンド棟3階来賓室において、「令和3年度北海道競馬記者クラブ」、「令和3年度北海道地方競馬優秀賞」、「NARグランプリ2021」、「2歳チャンピオンシリーズ2021」の表彰式が行われた。

 表彰式には各賞の受賞者、相川貴志全国地方競馬協会監事、赤池政彦北海道農政部競馬事業室長、佃輝男北海道軽種馬振興公社専務理事、北海道記者クラブらが出席。各表彰は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、参列者の人数を制限し規模を縮小して実施された。

 最初の「北海道記者クラブ賞」の式では、令和3年度北海道記者クラブ賞として、最多収得賞金調教師の田中淳司調教師を表彰。続いて、特別賞として、昨年9月に逝去した故林和弘元調教師を表彰した。林元調教師は1996年に調教師免許を取得。延べ7622頭を出走させ1033勝、1999年にスズオールマイティで道営記念を制し、初の重賞タイトルを獲得以来、5度に及ぶ道営記念制覇を含め、42の重賞競走に勝利した。近年では黒潮盃を制したリンノレジェンドや記念すべき第1回JBC2歳優駿(Jpn3)覇者であり、今年度、史上6頭目の3歳三冠馬になったラッキードリームなど、数多くの名馬を手掛けた。また、2006年からは調騎会副会長、2018年からは会長を務め、ホッカイドウ競馬の発展に尽力した。

 続いて行われた「北海道地方競馬優秀賞」の表彰では、代表してレコード賞を表彰。エムティアンジュとリコーヴィクターの関係者に記念品を贈った。

 最後は「NARグランプリ2021」と「2歳チャンピオンシリーズ2021」の表彰を実施。出席した相川監事は「まずもって受賞者みなさま、おめでとうございます。みなさまの日ごろの努力、その成果に、敬意を表したいとおもいます。

 わたしどものNARグランプリですが、昨年に続きまして今年も、新型コロナウイルスの関係で開催を断念せざるを得ない状況となっております。一年間頑張っていただいた人馬を讃える場ですので、ただトロフィーを宅配便で送って、それで終わりというのでは大変心苦しくおもっておったのですが、本日このような、直接お渡しできる機会をいただきまして、たいへんうれしくおもっております。

 また、今回のNARグランプリでは、昨年亡くなられました岡田繁幸さんに特別賞をお送りすることとしております。これは、岡田さんの生前のご功績を讃えるのはもちろんですが、わたしども地方競馬全国協会としての、感謝の気持ちを込めたものでございます。今日、ご子息、紘和さんにお越しいただいて、それを直接伝えることができるのは、たいへんありがたくおもっております。

 あらためまして、このような場をご提供いただきました、ホッカイドウ競馬のみなさま、北海道競馬記者クラブのみなさま、そして、本日お集まりのみなさまに感謝申しあげます。ありがとうございます。

 結びになりますが、昨年の地方競馬は、売り上げもそうですが、馬の活躍という面でも、大きな成果があったとおもっております。ぜひ、この流れをとどめることなく、おし続けていきたい。地方競馬から、もっともっと強い馬を出していきたいというときに、どうしてもホッカイドウ競馬の力は必要です。大きな存在です。その意味でも、ホッカイドウ競馬の発展と、地方競馬の力となるみなさま方の、ますますのご活躍、ご健勝をお祈りいたします」とあいさつした。

 「NARグランプリ2021」の表彰では、2歳最優秀牡馬に選出されたナッジと2歳最優秀牝馬に選出されたスピーディキックの関係者に賞状や記念品を贈呈。特別賞の故岡田繁幸氏に対しては、ご子息の岡田紘和氏が代理出席した。故岡田氏はオーナーブリーダーとして活躍し、自身が見出したコスモバルクは、2006年に地方所属馬として初めて海外G1であるシンガポール国際C(G1)に優勝。さらにジャパンブリーダーズカップ協会副会長として、JBC競走の創設をはじめ、地方競馬の発展にも多大なる功績を残した。

 そして、「2歳チャンピオンシリーズ2021」で総合優勝を果たしたナッジを表彰。地方競馬全国協会理事長賞として、賞状、記念品、賞金パネルが贈られた。

 各表彰の受賞者は下記の通り(敬称略)。

『北海道競馬記者クラブ』
■令和3年度北海道競馬記者クラブ賞
(最多収得賞金調教師及び騎手)
調教師:田中淳司
騎手:石川倭

(特別賞)
故林和弘

■スポーツニッポン特別賞』
騎手:服部茂史

■道新スポーツ『年度代表馬賞』
(2歳)
スピーディキック
馬主:加藤鈴幸
調教師:石本孝博
厩務員:右原浩介

(3歳以上)
クインズサターン
馬主:亀田和弘
調教師:安田武広
厩務員:鳥谷健成

■報知新聞『リーディングトレーナー賞』
田中淳司

■日刊スポーツ『リーディングジョッキー賞』
第1位:石川倭
第2位:服部茂史
第3位:桑村真明

『令和3年度北海道地方競馬優秀賞』
■優秀調教師賞
(1)勝利度数
第1位:田中淳司
第2位:角川秀樹
第3位:小野望

(2)勝率
第1位:田中淳司
第2位:小野望
第3位:角川秀樹

■優秀騎手賞
(1)勝利度数
第1位:石川倭
第2位:服部茂史
第3位:桑村真明

(2)勝率
第1位:服部茂史
第2位:石川倭
第3位:五十嵐冬樹
※選定基準:勝利度数・勝率でそれぞれ順位をつけ、ホッカイドウ競馬の基準で各上位3名を決定

■優良きゅう務員賞
加藤暁海(田中淳司厩舎)
菅原隆之(米川昇厩舎)
橘龍也(田中正二厩舎)
※選定基準:経験年数、勤務態度等を配慮し、8名の推薦者の中から3名を選定

■優秀新人騎手賞
該当者なし
※選定基準:本年度のホッカイドウ競馬の全期間にわたり騎乗し、勝利数・騎乗回数ともに基準を満たし、欠格事項に該当しない者を選定

■レコード賞
サラ系2歳
門別1100m
エムティアンジェ(タイム1.06.0)
馬主:(株)門別牧場
調教師:堂山芳則
騎手:阪野学
厩務員:加藤壮

サラ系2歳
門別1700m
リコーヴィクター(タイム1.46.7)
馬主:土橋正雄
調教師:川島雅人
騎手:山本咲希到
厩務員:大路晃平

サラ系3歳以上
門別1600m
マイネルシスネロス(タイム1.39.1)
馬主:門別敏朗
調教師:佐久間雅貴
騎手:桑村真明
厩務員:土井仁孝
※選定基準:本年度にレコードタイムで入線した、区分別、開催場別、距離別の最終レコードタイム馬の関係者

『NARグランプリ2021』
■2歳最優秀牡馬
ナッジ

■2歳最優秀牝馬
スピーディキック

■特別賞
故岡田繁幸氏

『2歳チャンピオンシリーズ2021』
■総合優勝
ナッジ