ブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬展示会
日高町のブリーダーズ・スタリオン・ステーションで2月10日、種牡馬展示会が行われた。
今年の種牡馬展示会ウィークは好天に恵まれることが多く、この日も青空が広がった。開始の午前11時を目掛けて日高、胆振の牧場経営者、牧場スタッフが駆けつけ、繋養種牡馬を目に焼き付けた。入場エリアでは記念品や真新しいカタログが配布された。合わせて手の消毒があり、会場内では新型コロナウィルス感染対策がとられた。
今年の新種牡馬はキセキ、ダノンスマッシュ、マテラスカイの3頭で、冒頭に時間をかけて周回した。コロナ禍で競馬ファンのみならず牧場関係者も競馬場に行く機会が激減しており、国内外のG1レースを盛り上げた新種牡馬との対面を楽しみにしている来場者が多かった。それぞれ登場すると展示場は静寂に包まれ、緊張した空気が流れながら、種馬場スタッフが丁寧に披露した。馬たちもギャラリーの熱い視線に臆せず歩いた。
その後は満口となっている人気種牡馬リオンディーズや、昨年スタッドインして種牡馬展示会は初登場となるフォーウィールドライブ、今年待望の初年度産駒がデビューするグレーターロンドン、昨年産駒テオレーマがJBCレディスクラシック(Jpn1)を制したジャスタウェイなどが登場した。トリは今年21歳となるブラックタイドで、現役種牡馬では数少ない20代だが、年齢を感じさせない迫力で締めくくった。総じて種牡馬たちは堂々としており、スタッフと息を合わせて悠然としていた。
種牡馬展示会を終えて、サラブレッド・ブリーダーズ・クラブの秋山達也さんは、「新種牡馬を含めて充実したラインナップで迎えられたと思います。お天気にも恵まれ、盛況でした。どの馬もコンディション良く、種付シーズンに備えています。すでに種付けは開始していまして、例年と比べるとこの時期にしては多いですね。種牡馬2年目になって体つきが変わってきたフォーウィールドライブなど、展示会直後に申し込みがあった馬も少なくないです」と、振り返った。