馬産地ニュース

日本軽種馬協会静内種馬場で種牡馬展示会開催

  • 2022年02月10日
  • 新種牡馬のミスチヴィアスアレックス
    新種牡馬のミスチヴィアスアレックス
  • 本邦供用2年目のノーブルミッション
    本邦供用2年目のノーブルミッション
  • いよいよ本邦初産駒がデビューするデクラレーションオブウォー
    いよいよ本邦初産駒がデビューするデクラレーションオブウォー
  • 光り輝く馬体がまぶしいアニマルキングダム
    光り輝く馬体がまぶしいアニマルキングダム

 2月9日、新ひだか町静内田原にある日本軽種馬協会静内種馬場において、種牡馬展示会が開催された。

 静内種馬場では新型コロナウイルスの感染拡大防止を図るため、場内でのマスク着用、会場入り口での手指の消毒と検温、ソーシャルディスタンスの確保といった対策を講じて実施。朝早くから300人を超える生産関係者が来場した。

 展示会の開催にあたり益満宏行副会長・常務理事は「皆さま、おはようございます。本日は、ご多用のなか、当場種牡馬展示会にご来場たまわり、まことにありがとうございます。開会にあたり、ひとことご挨拶申し上げます。昨年も、引き続き新型コロナウイルスの感染防止対策を講じたなかでの種付業務となりましたが、当協会種牡馬をご利用いただき、まことにありがとうございました。おかげをもちまして、ノーブルミッション、デクラレーションオブウォー、マクフィ、バゴの四頭が100頭を超える種付けをしていただいたのをはじめ、現在の三場体制となってから最多の種付頭数を記録することができ、無事シーズンを終えることができました。また、昨年はバゴ産駒のグランプリ三連覇という明るい話題もございました。改めまして、皆さまのご理解とご協力に深く感謝申し上げます。
 さて、本年度の種牡馬ラインナップに、ここにおりますミスチヴィアスアレックスが加わりました。本馬は、父が三年連続で北米リーディングサイアーに輝くイントゥミスチーフ、母の父が日本でも多くの活躍馬を輩出しているスパイツタウンです。この血を引く本馬は、スピードと瞬発力を遺憾なく発揮し、北米G1カーターH(G1)など重賞を四勝しており、スピード豊かで瞬発力のある産駒を輩出してくれることを確信して導入したものでございます。おかげをもちまして、本年はたくさんの配合申し込みをいただいておりますが、今後末永く皆さまにご活用いただけることを願っております。よろしくお願いします。
 本日は、このミスチヴィアスアレックスの展示を皮切りに、ノーブルミッション、デクラレーションオブウォー、アニマルキングダム、マクフィ、クリエイターⅡ、エスケンデレヤ、バゴ、デビッドジュニアの計九頭をご覧いただきます。まだ配合に余裕のある種牡馬もおりますので、是非この機会にお申し込みをいただければと思います。本日は、よろしくお願いします」とあいさつした。

 種牡馬展示は中村北斗獣医師の案内で進行。中村獣医師はミスチヴィアスアレックスのサイアーライン、母ホワイトパンツナイトからつながる優秀な母系、5馬身半差で圧勝したカーターH(G1)をはじめとした競走成績などを、事細かに説明。「本馬の優れた競走成績はもちろんですが、米リーディングサイアー・イントゥミスチーフ産駒としては本邦初の後継種牡馬であり、母の父スパイツタウンは日本でも多くの活躍馬を輩出しているなど血統面でも多くの皆様に活用していただけることを期待しています」と結んだ。

 その後は、供用2年目を迎えたノーブルミッション、本邦初年度産駒が今年デビューを迎えるデクラレーションオブウォー、昨年誕生した初年度産駒の評判がよく、2年目も81頭と交配したアニマルキングダム、産駒が芝、ダート不問の活躍をしているマクフィ、種付料がリーズナブルになったクリエイターⅡ、堅実な産駒成績を残すエスケンデレヤ、産駒のクロノジェネシスが牝馬初のグランプリ3連覇を達成したバゴ、貴重なリボー系種牡馬デビッドジュニアが、寒さを吹き飛ばすようなエネルギッシュな馬体を披露した。