エンパイアペガサスがヴェルサイユリゾートファームでスタッドイン
1月7日午前7時頃、日高町庫富にあるヴェルサイユリゾートファームに、本年から種牡馬として供用を新たに開始するエンパイアペガサスがスタッドインした。
明けて9歳になったエンパイアペガサスは、父がエンパイアメーカー、母がステージトリック、母の父がディストーティドヒューマーという牡の鹿毛。新冠町東川にある佐藤牧場の生産馬で、エンパイアメーカーの本邦2世代目になる。
エンパイアペガサスは佐藤信廣氏の所有馬、水沢の佐藤祐司厩舎、浦和の平山真希厩舎の管理馬として現役生活を送り、競走成績は50戦25勝2着7回3着4回。総賞金は92,100,000円になる。
2015年10月にデビュー。3戦目で初勝利をあげると、その後はスプリングC、やまびこ賞、岩手ダービーダイヤモンドC、イーハトーブマイル、不来方賞など破竹の8連勝を記録。地元・岩手では無敵の存在となった。岩手競馬のオフシーズンには浦和で過ごし、2017年の報知GPCに優勝。水沢へ戻ってからはあすなろ賞、一條記念みちのく大賞典、桐花賞を、さらに2018年にはオグリキャップ記念、一條記念みちのく大賞典、青藍賞、北上川大賞典、2019年には青藍賞、白嶺賞、2020年には北上川大賞典、桐花賞 、2021年には一條記念みちのく大賞典、北上川大賞典を制覇した。地方重賞19勝は岩手競馬所属としては歴代最多勝になる。
種付料は受胎条件20万円。種付けは新冠町西泊津にある白馬牧場で行うという。
繋養先となるヴェルサイユリゾートファームは「こちらには7時ちょうどに到着しました。雪が降って寒かったのでちょっと寒がっていましたが元気でした。新たな環境にもかかわらず、終始落ち着いていてどっしり構えています。前からこちらにいる馬たちは騒いでいたのですが、全く動じることがありませんでした。佐藤さんのプライベート所有になりますが、知り合いに声をかけて何頭が繁殖牝馬は確保していると聞いています。良い種牡馬になってほしいですね」と話した。