ダノンキングリーが社台スタリオンステーションにスタッドイン
12月21日、安平町早来源武にある社台スタリオンステーションに、2022年から種牡馬として新たに供用を開始するダノンキングリーがスタッドインした。
明け6歳になったダノンキングリーは、父がディープインパクト、母がマイグッドネス、母の父がストームキャットという牡の黒鹿毛。2016年のJBCスプリント(Jpn1)、2015年の東京盃(Jpn2)、2014年のカペラS(G3)、2015年、2016年のクラスターC(Jpn3)と黒船賞(Jpn3)、2016年の北海道スプリントC(Jpn3)、2015年の東京スプリント(Jpn3)と短距離のダートグレード競走9勝のダノンレジェンドの半弟で、浦河町西舎にある三嶋牧場の生産馬になる。
ダノンキングリーは(株)ダノックスの所有馬、美浦の萩原清厩舎の管理馬として現役生活を送り、競走成績は14戦6勝2着2回3着2回。総賞金は51,505,600円。
2018年10月のメイクデビュー東京で新馬勝ち。12月のひいらぎ賞で2勝目をあげた。3歳になり2月の共同通信杯(G3)で前年のJRA賞最優秀2歳牡馬アドマイヤマーズを退け、デビュー3連勝で重賞初制覇を飾った。続く皐月賞(G1)はサートゥルナーリアの3着、日本ダービー(G1)はダービーレコードのロジャーバローズと同タイムの首差2着に惜敗。秋は古馬相手の毎日王冠(G2)で2つ目の重賞タイトルを手にした。
古馬になってからは2020年の中山記念(G2)でラッキーライラック、ソウルスターリング、インディチャンプ、ペルシアンナイト、ウインブライトなどを相手に快勝。昨年の安田記念(G1)でグランアレグリア、シュネルマイスター、インディチャンプなどを相手に1分31秒7のタイムで駆け抜けG1初制覇を成し遂げた。
引退レースとなった香港マイル(G1)を終え、12月22日付で競走馬登録を抹消。12月28日に報道陣にお披露目された。
社台スタリオンステーション事務局は「仕上がりがよく、スピードもあり、デビューから3連勝で重賞を制覇という理想的なキャリアでした。母系も優秀で安田記念(G1)は1分31秒台、敗れはしましたが日本ダービー(G1)のレースレコードと距離も持ちます。体型的にもディープインパクトらしいラインをしていて祖父のサンデーサイレンスのようなシャープさも持ち合わせています。シンジケートも即日満口で余勢のほうも集まっています。期待の大きさを感じます」と話した。
2022年度の種付料は250万円(受胎条件、フリーリターン特約付帯)となっている。