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シャトル種牡馬が社台スタリオンステーションに帰厩

  • 2021年12月28日
  • 南半球でもG1ホースを送り出したモーリス
    南半球でもG1ホースを送り出したモーリス
  • 初めてのシャトルを終えたアドマイヤマーズ
    初めてのシャトルを終えたアドマイヤマーズ
  • 元気な姿で帰厩したサトノアラジン
    元気な姿で帰厩したサトノアラジン

 12月19日午前、安平町早来源武にある社台スタリオンステーションに、オーストラリアとニュージーランドにシャトル供用されていた種牡馬3頭が、南半球での勤めを終え、元気な姿で帰厩した。

 社台スタリオンステーションから南半球へシャトルされていたのは、モーリス、アドマイヤマーズ、サトノアラジン。モーリスは種付料44,000オーストラリアドルで、アドマイヤマーズは種付料22,000オーストラリアドルで、オーストラリアのアローフィールドスタッドにて、サトノアラジンは種付料12,500ニュージーランドドルでニュージーランドのリッチヒルスタッドにて種牡馬生活を送った。

 3頭は8月10日に新千歳空港から出国。南半球の種付シーズンを途中で切り上げ、12月初旬に日本に戻り、神奈川県横浜市にある検疫所で入国検疫を受けていた。

 アドマイヤマーズは初めて、モーリスは2シーズンぶり4度目、サトノアラジンは2シーズンぶり3度目のシャトル。とくにモーリスは、南半球産の初年度産駒ヒトツがVRCヴィクトリアダービー(G1)を制覇したことで人気に火がつき、種付シーズン後半になって配合申し込みが増加。当初の予定より大幅に種付頭数が増えたという。

 社台スタリオンステーション事務局は「現地と交渉して今回は年内到着を条件にシャトルしました。日本での種付シーズン開始までに余裕を持たせたかったのと、暑い南半球から寒い北海道への移動は寒暖の差が激しいので体調を崩す可能性もありますからね。おかげさまで良い状態で戻ってこれたと思います。種付頭数は、向こうの牧場でも熱心に営業活動をしてくれたこともあり、モーリスが150頭ほど、アドマイヤマーズが100頭ほど、サトノアラジンが50頭以上でした」と話した。

 なお2022年の日本での種付料は、モーリスが700万円(受胎確認後支払。フリーリターン特約付帯)、アドマイヤマーズが250万円(受胎確認後支払。フリーリターン特約付帯)、サトノアラジンが100万円(受胎確認後支払。フリーリターン特約付帯)となっている。