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インディチャンプが優駿スタリオンステーションにスタッドイン

  • 2021年12月27日
  • スタッドインしたインディチャンプ
    スタッドインしたインディチャンプ
  • 朝の光を浴びて優駿スタリオンステーションに到着
    朝の光を浴びて優駿スタリオンステーションに到着
  • スタッドインには多くの牧場関係者が駆け付けた
    スタッドインには多くの牧場関係者が駆け付けた

 12月23日午前、新冠町朝日にある優駿スタリオンステーションに、来年から新たに種牡馬として供用を開始するインディチャンプが、香港遠征からの入国検疫を終えスタッドインした。

 インディチャンプのスタッドインには優駿スタリオンステーションの飛渡清一代表やスタッフ、事務局(株)優駿の須崎孝治代表や職員、シンジケート会員や近隣の牧場関係者が出迎え。新生活に意欲を燃やすインディチャンプの元気な姿を確認すると、納得の表情を見せた。

 インディチャンプは牡6歳の鹿毛。父はステイゴールド、母はウィルパワー、母の父はキングカメハメハという血統で、半妹にはシルクロードS(G3)を制覇したアウィルアウェイ、母の弟には安田記念(G1)、ATCジョージライダーS(G1)、2度の阪神C(G2)などを制覇したリアルインパクト、香港Qエリザベス二世C(G1)、札幌記念(G2)、中山記念(G2)などを制覇したネオリアリズム、母の兄にはオーシャンS(Jpn3)などを制覇したアイルラヴァゲインなどがいる。生産は安平町早来源武にあるノーザンファームになる。

 インディチャンプは現役時代、(有)シルクの所有馬、栗東の音無秀孝厩舎の管理馬として、2017年12月の2歳新馬戦、メイクデビュー阪神でデビュー勝ち。4歳になり、2019年の東京新聞杯(G3)で重賞初制覇を飾った。同年6月の安田記念(G1)でアエロリット、アーモンドアイ、モズアスコット、ケイアイノーテック、ステルヴィオ、ペルシアンナイトといったマイルのG1ウイナーを相手にG1初制覇。秋にはマイルチャンピオンシップ(G1)でダノンプレミアム、ペルシアンナイト、ダノンキングリー、モズアスコットらを退けてJRA春秋マイルG1同一年制覇を果たした。2020年にはマイラーズC(G2)に優勝。通算成績は23戦8勝2着2回3着5回、総賞金は6億1,504万円だった。

 事務局(株)優駿は「インディチャンプは、2つのマイルG1を含めて重賞は4勝、通算では8勝で、23戦のうち掲示板を外したのは2019年の香港マイル(G1)だけで、とても堅実な成績を残しました。どんな条件でも必ず掲示板にのってくる安定性は、競走馬としてももっとも重要な要素のひとつです。オルフェーヴルやゴールドシップのようにクラシックディスタンスを得意とした馬ではなく、安田記念(G1)やマイルチャンピオンシップ(G1)を勝って、その年の最優秀短距離馬に選ばれたという、ステイゴールドの後継馬の中でも異色の部類に入ります。クラシックスタイルで成功するオルフェーヴルやゴールドシップとは違う立ち位置で、マイルを得意とした産駒を送り出してくれるのではと期待していいでしょう。まさに、いまの生産界のニーズに合った種牡馬といえます。母は当スタリオンで繋養するリアルインパクトのきょうだいと母系もしっかりしています。全身に筋肉をまとったバランスの良い体もみなさまに見ていただきたいです。おかげさまで配合申し込みも順調に集まっています。ダノンキングリーやダノンスマッシュ、ダノンプレミアムが同じ時期に種牡馬入りして、競争は激しくなりますが、この馬のストロングポイントを前面にアピールして、来年、たくさんの方に種付けしていただけるよう、広告宣伝をしていきます。みなさまの応援をよろしくお願いいたします」と話した。

 2022年の種付料は受胎条件120万円(フリーリターン特約付)と設定されている。