マテラスカイがブリーダーズ・スタリオン・ステーションにスタッドイン
12月17日午前、日高町富川東にあるブリーダーズ・スタリオ・ステーションに、来年から新たに種牡馬として供用を開始するマテラスカイが、6年に及ぶ現役生活を終えスタッドインした。
マテラスカイのスタッドインには、ブリーダーズ・スタリオン・ステーションの坂本教文場長をはじめとしたスタッフ、事務局(株)サラブレッド・ブリーダーズ・クラブの職員ら関係者が出迎え。しっかりとした足どりで、世界を股にかけて活躍した強靭な身体を披露した。
マテラスカイは牡7歳の栗毛。父はスパイツタウン、母はモスタケレー、母の父はラーイという血統の米国産馬になる。
マテラスカイは大野剛嗣氏の所有馬、栗東の森秀行厩舎の管理馬として2016年9月にデビュー。2戦目で初勝利をあげた。早くからダートの短距離界で頭角を現し、2018年3月にはUAEへ遠征してドバイゴールデンシャヒーン(G1)で5着。帰国2戦目のプロキオンS(G3)では1分20.3秒というダート1400mの日本レコードで駆け抜け、重賞初制覇を飾った。その後も、JBCスプリント(Jpn1)2着、ドバイゴールデンシャヒーン(G1)2着、サウジアC2着とビッグレースで善戦。2020年のクラスターC(Jpn3)を1分08.5秒というダート1200mの日本レコードで駆け抜け2つ目の重賞タイトルを手にした。昨年のJBCスプリント(Jpn1)は2着、今年のリヤドダートスプリントは2着。通算36戦7勝2着9回の成績を残した。
事務局の(株)サラブレッド・ブリーダーズ・クラブは「旅慣れているせいか、とても落ち着いた様子でスタッドインすることができましたね。あらゆる状況下のなかでも一生懸命走る姿と、適性条件が整ったときは、圧巻のパフォーマンスを見せつける個性派でした。2年程前から、この馬の動向を注視していましたが、縁あって当スタリオンでお預かりする運びとなりました。日本の競馬は年々、変化と進化を遂げており、本馬の卓越したスピードは、芝、ダート問わず、近代競馬にマッチすると信じています。将来は、オーナー、生産者、厩舎関係者等、そして、なにより、この馬を愛してくれた多くの競馬ファンに産駒をお届けし、後世に名を残す名種牡馬の一頭として、語り継がれるくらい活躍して、多くの方と喜びを分かち合える馬になってほしいとおもいます」と話した。
2022年の種付料は受胎条件100万円、出生条件150万円に設定されている。