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コントレイルが社台スタリオンステーションにスタッドイン

  • 2021年12月07日
  • スタッドインしたコントレイル
    スタッドインしたコントレイル
  • スタッドインにはノースヒルズのスタッフも出迎えた
    スタッドインにはノースヒルズのスタッフも出迎えた
  • 愛馬を囲んでの記念撮影
    愛馬を囲んでの記念撮影

 12月3日午後1時すぎ、安平町早来源武にある社台スタリオンステーションに、来年から新たに種牡馬として供用を開始するコントレイルがスタッドインした。

 牡4歳のコントレイルは、父がディープインパクト、母がロードクロサイト、母の父がアンブライドルズソングという青鹿毛。新冠町美宇にあるノースヒルズの生産馬になる。

 コントレイルは前田晋二氏の所有馬、栗東の矢作芳人厩舎の管理馬として競走生活を送り、通算11戦8勝2着2回3着1回。総賞金は1,195,294,000円。

 2019年9月の2歳新馬戦でデビュー勝ち。2戦目の東京スポーツ杯2歳S(3)をレースレコードで制し重賞初制覇を飾った。3戦目のホープフルS(G1)でG1初制覇。2歳時を3戦3勝で終えJRA賞最優秀2歳牡馬に選出された。

 3歳時は新型コロナウイルス感染拡大の影響により無観客で行われた皐月賞(G1)を、一番人気に応え史上18頭目の無敗制覇を達成。同じく無観客で行われた日本ダービー(G1)も制覇し、父ディープインパクト以来15年ぶり、史上7頭目となる無敗の二冠を達成した。秋には菊花賞(G1)を制覇し、史上3頭目となる無敗の三冠を達成。ジャパンC(G1)で初黒星を喫したが、JRA賞最優秀3歳牡馬に選出された。

 今年は大阪杯(G1)3着、天皇賞(秋)(G1)2着と惜敗が続いたが、引退レースに選んだジャパンC(G1)に優勝。有終の美を飾った。

 コントレイルのスタッドインには、担当の金羅隆助手が栗東から馬運車に同乗。社台スタリオンステーションではノースヒルズの福田洋志ゼネラルマネージャーをはじめとした職員や多くのメディアが出迎えた。そして、社台スタリオンステーションへの引き継ぎを終えると、金羅助手と福田ゼネラルマネージャーへ社台スタリオンステーションから花束が贈呈された。

 福田ゼネラルマネージャーは「コントレイルにはこれまでに経験したことのないような感動を与えてくれて本当にありがとうと感謝の気持ちでいっぱいですし、お疲れさまと伝えたいです。勝ったレースも負けたレースもありますけれど、精も根も使い果たして走り切ってくれた菊花賞(G1)、三冠を決めてくれたレースは、本当に頭が下がる思いでした。とてもファンから愛されて応援されましたが、こんどはたくさんの方に愛されるような種牡馬になってほしいですね」と話した。

 2022年度の種付料は1,200万円(受胎確認後支払、フリーリターン特約付帯)に設定されたが、発表翌日には満口になった。