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ワールドプレミアが優駿スタリオンステーションにスタッドイン

  • 2021年12月07日
  • スタッドインしたワールドプレミア
    スタッドインしたワールドプレミア
  • 生まれてから一貫してエリートコースを歩んだ
    生まれてから一貫してエリートコースを歩んだ
  • 2つのG1タイトルを獲得した
    2つのG1タイトルを獲得した

 11月28日午前9時頃、新冠町朝日にある優駿スタリオンステーションに、2022年から種牡馬として供用を開始するワールドプレミアがスタッドインした。

 ワールドプレミアは牡5歳の黒鹿毛。父はディープインパクト、母はマンデラ、母の父はアカテナンゴという血統。安平町早来源武にあるノーザンファームの生産馬になる。全兄は2014年のマイラーズC(G2)、2012年のきさらぎ賞(G3)に勝ち、2012年の皐月賞(G1)2着のワールドエース、半弟は2019年のホープフルS(G1)2着のヴェルトライゼンデで、2016年のセレクトセールサラブレッド当歳セッションに、(有)ノーザンレーシングから上場されると、259,200,000円(税込)で大塚亮一氏によって落札された市場取引馬として有名だ。

 ワールドプレミアの競走成績は12戦4勝2着1回3着4回。大塚亮一氏の所有馬、栗東の友道康夫厩舎の管理馬として、2018年10月のメイクデビュー京都でデビューし新馬勝ちを収めた。3歳秋は神戸新聞杯(G2)3着後に出走した菊花賞(G1)を3分06秒のタイムで優勝。重賞初制覇をG1で飾った。暮れの有馬記念(G1)はリスグラシューの3着。今年は天皇賞(春)(G1)を3分14秒7のレコードで制覇して2つ目のG1タイトルを手にした。

 ワールドプレミアは11月25日付でJRAの競走馬登録を抹消。スタッドインには優駿スタリオンステーションの飛渡清一社長やスタッフ、事務局(株)優駿の役員や職員などが出迎えた。

 事務局(株)優駿は「シャープでバランスの取れた良い馬体です。印象に残っているレースは初めてG1タイトルを取った菊花賞(G1)ですね。すごい瞬発力を見せたのが思い出されます。そのあとの有馬記念(G1)でも古馬の一線級と互角の戦いを見せて3着に入りました。良血馬がせりで高額で取引されて、期待通りの競馬成績を収めて、そのあとに種馬になるという、絵にかいたようなエリートコースを歩んできました。種牡馬になってからも、たくさんクラシックを歩んでくれるような子どもを出してほしいですね。数多くレースを使っていませんし、まだ馬も若いのですが、良い時期に引退して種牡馬にしましょうという、オーナーサイドの意向でスタッドインしました。皆さま、よろしくお願いいたします」と話した。2022年度の種付料は決定次第、事務局から発表される。