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ベンバトルがお披露目される

  • 2021年12月07日
  • お披露目されたベンバトル
    お披露目されたベンバトル
  • 新種牡馬を見つめるシンジケート会員
    新種牡馬を見つめるシンジケート会員
  • 柔らかな歩きを披露
    柔らかな歩きを披露
  • 2022年度の種付条件は受胎条件250万円に決まった
    2022年度の種付条件は受胎条件250万円に決まった

 11月26日、新冠町明和にあるビッグレッドファームは、種牡馬として新たに導入したベンバトルを、シンジケート会員にお披露目した。

 ベンバトルは牡7歳の鹿毛。父ドバウィ、母ナーレイン、母の父セルカークという血統の英国産馬で、フラワーボールS(G1)、オペラ賞(G1)などを制覇し、英国3歳牝馬チャンピオンに輝いた母の初仔になる。

 お披露目にはシンジケート会員など約20人が参加。ビッグレッドファームの岡田紘和代表は、2018年のドバイターフ(G1)では、前の年の優勝馬ヴィブロス、その前の年の優勝馬リアルスティール、のちに英ナッソーS(G1)を制覇するディアドラという日本のトップホースを退けて優勝していること、2020年のサウジCでは3着に入り、2017年JRA賞最優秀ダートホースのゴールドドリーム、当時無敗で2019年JRA賞最優秀ダートホースに選ばれたクリソベリルという、日本のダート最強馬たちに先着したこと、父のドバウィは現在世界中で最も賞金を稼いでいる種牡馬の1頭であることなどを説明し
 「3年くらい前からベンバトルに注目していました。なかなか種牡馬に上がらないのでどうなるのか気をもんでいました。もしかしたら、という思いがあり、8月にエージェントを通して具体的な金額を提示してオファーしたところ、運よく売っていただくことになりました。現地では日本で種牡馬入りと報じられた後になって、売ってくれるならうちでも欲しかった、種付けしたかった、という声が出ているそうです。11月19日に到着して1週間ほどたちますが、到着後も順調です。現在の体重は520kgくらいあります。筋肉量も豊富で動きも柔らか。日本の馬場への適性もあると思います」と導入の経緯を明かした。

 初めて実馬を見たシンジケート会員の一人は「歩様も軽くて良い馬ですね。亡くなった先代の岡田繁幸さんも気に入っていた馬というので楽しみです」。期待の新種牡馬を熱いまなざしで見つめた。

 お披露目に続いて、シンジケートの設立総会を開催。その場で2022年度の種付条件は受胎条件250万円(2022年8月末日受胎確認後、2022年9月末日までに支払い。フリーリターン特約対象)と決まった。