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クレスコグランドが種牡馬引退

  • 2021年12月02日
  • 種牡馬を引退したクレスコグランド
    種牡馬を引退したクレスコグランド
  • 現役時代は京都新聞杯(G2)を制覇
    現役時代は京都新聞杯(G2)を制覇
  • 最終的には鹿児島県へ移動する 
    最終的には鹿児島県へ移動する 

 11月21日、浦河町西幌別にあるイーストスタッドで種牡馬生活を送っていたクレスコグランドが種牡馬を引退することになり、日高町緑町にあるひだか・ホース・フレンズに移動した。

 牡13歳で栗毛のクレスコグランドは、千歳市東丘にある社台ファームの生産馬。父はタニノギムレット、母はマンハッタンフィズ、母の父はサンデーサイレンスという血統で、半弟には2015年の函館記念(G3)を制覇し、2013年のセントライト記念(G2)2着、2015年の札幌記念(G2)3着のダービーフィズ、半姉には2010年のクイーンS(G3)、クイーンC(G3)を制覇し、秋華賞(G1)3着、フェアリーS(G3)2着、2011年の富士S(G3)2着、京成杯オータムH(G3)2着のアプリコットフィズ、母の全兄には2001年の菊花賞(G1)、有馬記念(G1)、2002年の天皇賞(春)(G1)などを制覇したマンハッタンカフェがいる。

 現役時代のクレスコグランドは、堀川三郎氏の所有馬、栗東の石坂正厩舎の管理馬として3歳1月にデビュー。4戦目で初勝利を挙げると、そこから一気の3連勝で京都新聞杯(G2)を制した。日本ダービー(G1)はオルフェーヴルの5着に健闘。競走成績は通算10戦3勝2着2回3着1回、総賞金は1億162万8,000円だった。

 現役引退後の2015年からイーストスタッドで供用開始。産駒数は少ないながらも、JRAではメイショウオトワが2勝、NARではメイショウイヤサカが8勝、クレスコマリンが4勝、クリノキララが1勝を記録している。今年の種付頭数はわずか1頭。

 種牡馬を引退したクレスコグランドは、認定NPO法人引退馬協会へ譲渡。今後は1日前に入厩したバトルプランと一緒に鹿児島県姶良郡にあるNPO法人ホーストラストへ移動することになっている。

 イーストスタッドは「移動先でも元気に過ごして少しでも長生きしてほしいです」と話した。