11月24日、全国の各地区軽種馬青年部を以って構成する日本軽種馬青年部連絡協議会(佐々木拓也会長、会員数221名)は、千歳市北栄にあるANAクラウンプラザホテル千歳2F千歳の間において、第31回定期総会を開催した。

 総会には佐々木会長や会員の本人出席、委任状提出を含め129人が出席。齋藤善厚副会長の開会宣言後、佐々木会長は｢皆さんこんばんは。コロナ禍において本日はお集まりいただきありがとうございます。今年の生産界は、総じて市場の売却率、売上高と爆上げ状態となりまして、ここまでくると売却率が3割、4割といった売れない時代があったことが忘れ去られてしまいそうですが、皆さんが力を合わせて経験を積んで生き残って今ここにいるのだとおもいます。そういったことも踏まえ、これから先々の牧場経営を考えたときに、われわれはホースマンシップに重点を置いて、生産だけでなく引退後のことまで考えなくてはならない時期にきているとおもいます。
 SNS等でも引退馬の話題が取り上げられておりますが、この連絡協議会も、引退馬のことやファンとの連携を常に頭に置き、皆さんからのアイデアをいただきながら、そういった団体になってゆく必要があるのだと考えております。当然ですが、生産業界がないと競馬は成り立ちません。より良い業界にしてゆくために、今後も皆さんと一緒に取り組んで参りたいとおもいます。今日は短い時間ですが総会にお付きあいいただきたいとおもいますので、最後までよろしくお願い致します｣とあいさつした。

 議事は佐々木会長を議長に進行。令和2年度事業報告並びに収支決算、令和3年度事業計画並びに収支予算(案)、年会費の徴収についてなどが賛成多数で承認された。

 任期満了に伴う役員改選は、日高地区から新たに中野将大氏を理事に選任。会長は佐々木氏の続投が決まり、3期目に入った。

 また、関東地区の会員からは、関東地区青年部として、栗東を拠点に引退馬についての活動をしている会員制の営利団体｢TCC｣に対し、寄付を行ったことを報告。佐々木会長は｢当会としても引退馬とどう関わっていったらよいのかこれから検討してゆく段階。JRAを中心に上部団体でもこういった取り組みがスタートしているので、まずは役職員がZOOMなどを使って勉強会を行うところから始めてはどうかというような話が出ています。

 行政に認可されたNPOなど、ちゃんとした団体とお付き合いしてゆく必要があるし、デリケートなテーマなのでファンが絡むと大変なことにもなりかねないが、避けては通れないときにきている。各地区青年部にも関わる問題でもあるので、役員含め皆さんで勉強してゆきたいし、今後も各地区からアイデアをいただければありがたい｣と答弁した。