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ヴァンゴッホがイーストスタッドにスタッドイン

  • 2021年12月01日
  • スタッドインしたヴァンゴッホ
    スタッドインしたヴァンゴッホ
  • イーストスタッド到着後も元気いっぱいだ
    イーストスタッド到着後も元気いっぱいだ
  • 2020年にはカルティエ賞最優秀2歳牡馬に選出された
    2020年にはカルティエ賞最優秀2歳牡馬に選出された

 11月19日午後12時30分頃、浦河町西幌別にあるイーストスタッドに、来年から新たに種牡馬として導入されるヴァンゴッホが、10日間の入国検疫を終えて元気な姿でスタッドインした。

 ヴァンゴッホは牡3歳の鹿毛。父はアメリカンファラオ、母はイマジン、母の父はサドラーズウェルズという米国産馬になる。

 母は2001年の英オークス(G1)、愛1000ギニー(G1)などを制覇した名牝。半兄のホレーショネルソンはジャンリュクラガルデール賞(G1)を制覇、半兄のヴァイカウントネルソンはアルファヒディフォート(G2)を制覇、半兄のポイントパイパーはロングエイカーズマイルH(G3)を制覇、半姉のキティマッチャムはロックフェルS(G2)を制覇と兄姉も活躍。また、皐月賞馬ディーマジェスティ、スプリンターズS(G1)優勝馬タワーオブロンドン、英ダービー馬ジェネラスなどとも同じファミリーになる。

 ヴァンゴッホの競走成績は11戦2勝2着3回3着1回。クールモアパートナーズの所有、エイダン・オブライエン厩舎の管理馬として競走生活を送ったヴァンゴッホは、2020年7月にデビュー。5戦目で初勝利をあげると、10月のクリテリヨムアンテルナシヨナル(G1)でG1初制覇を飾り、2020年カルティエ賞最優秀2歳牡馬に選出された。

 父はケンタッキーダービー(G1)、プリークネスS(G1)、ベルモントS(G1)の米三冠を達成した2015年米年度代表馬。日本でもフェブラリーS(G1)を制覇したカフェファラオ、ジャパンダートダービー(Jpn1)を制覇したダノンファラオなどが活躍。日本での後継種牡馬はフォーウィールドライブに続く導入になる。

 スタッドインを見届けた事務局の(株)ジャパンレースホースエージェンシーは「長旅の疲れも新たな環境にも動じることなく元気で落ち着いた様子で入厩でき安心しているところです。馬体も素晴らしく歩く姿にも品があり、とても良い馬ですね。これからコンディションを整えて来年からの種牡馬生活へ備えていきます。父の産駒は日本でも結果を出していますし、母系も優秀。それにヨーロッパ2歳チャンピオンですから期待しています」と話した。

 ヴァンゴッホは有志による高額シンジケートを結成。2022年の種付料は12月10日のシンジケート設立総会の場で決定されるという。