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メイショウアイアンがひだか・ホース・フレンズに入厩

  • 2021年12月01日
  • 入厩したメイショウアイアン
    入厩したメイショウアイアン
  • 北海道スプリントC(Jpn3)など64戦11勝で現役生活を終えた
    北海道スプリントC(Jpn3)など64戦11勝で現役生活を終えた
  • 田中淳司厩舎スタッフと記念撮影
    田中淳司厩舎スタッフと記念撮影

 11月19日午後2時頃、日高町緑町にあるひだか・ホース・フレンズに、新たに功労馬として繋養されるメイショウアイアンが入厩した。

 牡11歳のメイショウアイアンは父がマヤノトップガン、母がデヒアバーズ、母の父がデヒアという鹿毛。新ひだか町静内東静内にある藤沢牧場の生産馬で、2011年の北海道サマーセールにエバグリーンセールスコンサインメントから上場され、メイショウの冠名で有名な松本好雄氏に6,300,000円(税込)で売却された市場取引馬として知られる。

 メイショウアイアンの競走成績は64戦11勝2着9回3着3回。松本好雄氏の所有馬として2012年に栗東の増本豊厩舎からデビューし、その後、栗東の中村均厩舎、栗東の高橋義忠厩舎を経て2018年にホッカイドウ競馬の田中淳司厩舎に移籍。中央在籍時には4勝を記録した。

 ホッカイドウ競馬では移籍初戦の北海道の翼「AIRDO」特別に勝利。その後は安平町道の駅来春オープン特別に勝ち、盛岡の絆Cで重賞初制覇を飾った。2019年にはグランシャリオ門別スプリントをレコード勝ち。2020年の北海道スプリントC(Jpn3)では逃げ粘るマテラスカイ、競り合うスズカコーズラインというJRA勢をゴール直前で鼻差交わし、10歳にしてダートグレード競走初制覇を成し遂げた。ホッカイドウ競馬所属馬の北海道スプリントC(Jpn3)制覇は、2000年のオースミダイナー以来20年ぶりの快挙となった。

 11月4日の道営スプリントがラストランになったメイショウアイアンは、田中淳司調教師が自ら馬運車のハンドルを握ってひだか・ホース・フレンズに到着。スタッフと記念写真に納まり別れを惜しんだ。

 田中調教師は「本当に素晴らしい施設で余生を送ることができてうれしいです。ぼくらも競馬場から近くてすぐに会えるところなので良かったです。これも本当に重賞タイトルを獲れたから。やっぱり、北海道スプリントC(Jpn3)が印象に残っています。世界のマテラスカイを負かしたのですから。たいしたものですよ、10歳にして。メイショウアイアンにはありがとうのひとことです」と愛馬をねぎらった。