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ミスチヴィアスアレックスがJBBA静内種馬場にスタッドイン

  • 2021年11月30日
  • スタッドインしたミスチヴィアスアレックス
    スタッドインしたミスチヴィアスアレックス
  • 元気な姿でJBBA静内種馬場に到着した
    元気な姿でJBBA静内種馬場に到着した
  • イントゥミスチーフ産駒では本邦初後継になる
    イントゥミスチーフ産駒では本邦初後継になる

 11月15日午前11時過ぎ、新ひだか町静内田原にある日本軽種馬協会静内種馬場に、来年から種牡馬として新たに供用されるミスチヴィアスアレックスが、元気な姿でスタッドインした。

 スタッドインには静内種馬場スタッフや報道陣のほか、生産育成技術者研修第43期生も出迎え。新種牡馬のコンフォメーションや歩様、醸し出す雰囲気に熱い視線を送った。

 牡4歳のミスチヴィアスアレックスは、父がイントゥミスチーフ、母がホワイトパンツナイト、母の父がスパイツタウンという米国産の鹿毛。母は米2勝、祖母モアダムールは米11勝、おじヘッブロンヴィルはジャージーショアS(G3)優勝馬、3代母ラヴコネクションは米11勝という活躍馬多数のファミリーになる。

 ミスチヴィアスアレックスの競走成績は15戦7勝2着1回3着2回。2歳6月の新馬戦を逃げ切ってデビュー勝ちを収めると、2勝目となった2歳11月のパークスジュヴェナイルSで9馬身以上の差をつけ逃げ切り、一躍注目を集める存在になった。

 3歳初戦のスウェイルS(G3)で2着以下に7馬身差をつけ重賞初制覇。続くゴーサムS(G3)も楽勝し重賞2連勝を飾った。古馬になり今年のガルフストリームパークスプリントS(G3)に優勝。4月のカーターH(G1)では5馬身半差の圧勝でG1初制覇を成し遂げた。

 静内種馬場の遊佐繁基場長は「いたずら好き(ミスチヴィアス)という名前とはうらはらに、とても素直でおとなしい性格をしていて輸送も検疫も問題なく過ごすことができました。まだ、現役上りなので競走馬の体つきですが、体重が増えて種牡馬らしい体型になれば惚れ惚れする馬体になると思います。父イントゥミスチーフ、母の父スパイツタウンとも、現在、北米で最も熱い種牡馬を持つ血統ですし、勝ったレースはすべて圧勝しているというスピードをアピールしたいですね。このような馬を導入できてうれしく思います。この後は試験種付けをして来年からの種牡馬生活への準備をしていきます。まだ時間はあるので来年2月の展示会にはとても良い状態でみなさまにお見せできると思います」と話した。

 2022年の種付条件は後払受胎後支払120万円。すでに約170頭の配合申し込みが集まっているという。