馬産地ニュース

ひだかうまキッズ探検隊が静内農業高校に体験入学

  • 2021年11月02日
  • 北海道静内農業高等学校に体験入学した探検隊と迎え入れた馬と生徒
    北海道静内農業高等学校に体験入学した探検隊と迎え入れた馬と生徒
  • 難問が続出したうま博士クイズ
    難問が続出したうま博士クイズ
  • 馬に騎乗して陣地を取り合ったうまイス取りゲーム
    馬に騎乗して陣地を取り合ったうまイス取りゲーム

 10月30日、新ひだか町静内御幸町にある一般社団法人umanowaが主宰する「ひだかうまキッズ探検隊2021」は、新ひだか町静内田原にある北海道静内農業高等学校に体験入学した。

 北海道静内農業高等学校は昭和53年に開校。食品科学科と生産科学科の2学科があり、食品科学科では農産物の栽培・乳牛の飼育管理・食品製造・販売等の学習を、生産科学科では、園芸コースで農産物の生産、馬コースでは全国で唯一の軽種馬生産学習を行っている。令和3年度から5年度にかけて、文部科学省「マイスターハイスクール」指定校となり、持続可能な日高農業の創り手となる地域発次世代イノベーター人材の育成を目指している。

 生産馬は今年、8月の北海道市場サマーセールでは生産馬のナリタトップスター2020(牡、父マクフィ)を5,720,000円(税込)で売却。今年は父アニマルキングダム、母マドリガルスコアの牡馬が生まれ、来年のせりへ向けて生徒が育成している。

 この日体験入学した探検隊は19人。体験入学ではうま博士クイズ、ミニホースショー、うまイス取りゲーム、手入れなどで馬に関する知識を学んだ。探検隊を迎えた生徒は「今日は静内農業高校にきてくれてありがとうございます。今日はみんなが馬をもっともっと好きになってもらえるようなイベントをたくさん用意しています。馬に触れて馬をかわいがってたのしみながら馬のことを学んでください」とやさしく呼びかけた。

 最初のうま博士クイズでは「馬にちかづくときは、うしろからちかづく。〇か×か?」、「馬は、赤色のものがみえにくい。〇か×か?」、「うまの毛のいろは、ぜんぶで30色いじょうある。〇か×か?」、「世界で一番おおきなうまの体重は1.5トン。〇か×か?」といった問題を出題。〇か×か正しい方に分かれ、正解が発表されると子どもたちは一喜一憂した。

 ミニホースショーでは生徒がナチュラルホースマンシップを披露。引き手を使わずに馬を自在に操ると、キッズたちから驚きの声と喝采の拍手が送られた。そして、キッズもナチュラルホースマンシップを体験。生徒の指導で引き手なしで馬を歩かせたり、曲がらせたりしてコミュニケーションを図った。

 また、馬に騎乗して陣地を取り合ううまイス取りゲームでは実際に馬に騎乗。ゲームの後は騎乗した馬の顔をタオルで拭いてあげたり、ブラシや鉄爪で汚れを落とし乗せてくれた馬をねぎらった。

 体験入学を終えた探検隊は「今日は馬に乗ったりしてうまと仲良くなれて楽しかったです」。生徒は「みなさんが楽しんでいる姿を見ることができて、私たちもうれしかったです。来年もうまキッズ探検隊があるのでまたきてください。馬に興味を持ってくれたと思うので、大きくなったら、ぜひ、静内農業高校にきて、たくさん馬に触ったり乗ったりしてください」と見送った。