馬産地ニュース

ジェイエス繁殖馬セールが開催される

  • 2021年11月02日
  • 最高価格56,100,000円で売却されたパイネ
    最高価格56,100,000円で売却されたパイネ
  • 高額2位のスプリングサンダー
    高額2位のスプリングサンダー
  • 高額3位のテイエムソレイユ
    高額3位のテイエムソレイユ
  • 朝早くから多くの購買登録者が集まった
    朝早くから多くの購買登録者が集まった

 10月27日、新ひだか町静内本町にある軽種馬総合商社(株)ジェイエスの主催による2021繁殖馬セールが、新ひだか町静内神森にある日本軽種馬協会北海道市場にて開催された。

 好天に恵まれたこの日は、朝早くから数多くの生産者や馬主ら関係者が来場。セールに先立ち主催者を代表して(株)ジェイエスの服部健太郎代表取締役は「みなさま、おはようございます。購買者の方、上場者の方、朝早くからお集まりいただきまして、ありがとうございます。本日は217頭の上場頭数でございます。昨年に引き続き、感染症対策を万全に行ったうえで開催します。上場者、購買者、ご来場のみなさまにご不便をおかけしますが、なにとぞ、よろしくお願い申し上げます。毎年申し上げていますけども、毎年、多くの活躍馬が、取引された繁殖牝馬の子どもから、G1馬、活躍馬が出ております。すべては割愛させていただきますが、名簿に掲載しておりますのでぜひご覧ください。今回のセールからも、皆さま方のご縁がある繁殖牝馬の取引馬の子どもから、数年後、多くの活躍馬が出ることを祈念いたしまして、開催のあいさつとさせていただきます」と積極的なせりへの参加を呼び掛けた。

 最高価格は金子真人ホールディングスから上場された上場番号62番、4歳未供用のパイネで56,100,000円(税込、以下同)。父がディープインパクト、母がミスアンコールという2018年の日本ダービー馬ワグネリアンの全妹は、活発なせり合いの結果、グランド牧場が落札した。

 高額2位はグランド牧場から上場された上場番号69番、サートゥルナーリアを受胎した14歳のスプリングサンダーで30,800,000円。現役時代はJRA5勝、阪急杯(G3)2着、CBC賞(G3)2着と重賞競走で活躍、父はクロフネ、母はスプリングマンボという、2005年の春の天皇賞馬スズカマンボの半妹は、天羽牧場が落札した。

 高額3位は日高テイエム牧場から上場された上場番号210番、JRA3勝、6歳未供用のテイエムソレイユで26,400,000円。父がヘニーヒューズ、母がペイデュソレイユというフジキセキの近親は、ノーザンファームが落札した。

 最終的な結果は、上場頭数が217頭で売却頭数が154頭、売却総額が567,215,000円、売却率が71.0%、平均価格が3,683,214円。前年比で売却頭数は14頭増、売却総額は27,830,000円減、売却率は5.9ポイント増、平均価格は567,107円減となった。

 セール終了後、服部代表取締役は「血の入れ替えをしたいという皆さまのニーズの結果、良い数字を残すことができました。購買者の方々、販売者の方々を含め、JBBA、HBAのみなさまをはじめ、各所、団体の協力があって本セールを開催しております。改めまして御礼申し上げます。今後も活発なせりに向けて取り組んでいきますので、どうぞよろしくお願いいたします」と感謝の言葉を述べた。