クリソベリルが社台スタリオンステーションにスタッドイン
10月17日午前7時頃、安平町早来源武にある社台スタリオンステーションに、来年から種牡馬として新たに供用を開始するクリソベリルが、スタリオン関係者が出迎えるなか、堂々とスタッドインした。
クリソベリルは父がゴールドアリュール、母がクリソプレーズ、母の父がエルコンドルパサーという牡5歳の鹿毛。安平町早来源武にあるノーザンファームの生産馬で、半姉には2015年のエリザベス女王杯(G1)、2016年の宝塚記念(G1)などを制覇した2016年JRA賞最優秀4歳以上牝馬のマリアライト、全兄には2013年のジャパンダートダービー(Jpn1)、2015年、2016年、2017年のダイオライト記念(Jpn2)、2014年の日本テレビ盃(Jpn2)、2016年のコリアCなどを制覇したクリソライト、半兄には2015年の神戸新聞杯(G2)などを制覇したリアファル、おじには2006年のジャパンCダート(G1)を破竹の5連勝で制覇し2006年JRA賞最優秀ダートホースに選出されたアロンダイト、おいには2021年の菊花賞(G1)2着のオーソクレース、一族には2018年のアメリカジョッキークラブC(G2)、2019年の京都記念(G2)などを制覇したダンビュライト、2017年の東京新聞杯(G3)などを制覇したブラックスピネルなどがいる。
現役時代のクリソベリルは、(有)キャロットファームの所有馬、栗東の音無秀孝厩舎の管理馬として11戦8勝。2018年9月の2歳新馬戦メイクデビュー阪神を7馬身差でデビュー勝ち。3歳になり2戦目も7馬身差で圧勝すると、3戦目の兵庫チャンピオンシップ(Jpn2)を5馬身差で重賞初制覇を飾った。続くジャパンダートダービー(Jpn1)は3馬身差で快勝。デビューから無傷の4連勝で3歳ダート界の頂点に立った。
古馬との初対決になった3歳秋の日本テレビ盃(Jpn2)は、ロンドンタウン、ノンコノユメらを一蹴し4馬身差で完勝。ダート界のトップホースが揃ったチャンピオンズC(G1)では、ゴールドドリーム、インティ、チュウワウィザード、オメガパフューム、タイムフライヤーらをしりぞけ6連勝を達成。文句なしで2019年JRA賞最優秀ダートホースに選出された。
古馬になってからは2020年の帝王賞(Jpn1)を2馬身差で優勝。さらに大井競馬場で行われたJBCクラシック(Jpn1)で国内8連勝を達成。2020年NARグランプリダートグレード競走特別賞馬を受賞した。
社台スタリオンステーション事務局の三輪圭祐氏は「まずは無事に到着してよかったです。来年2月からの種付けシーズンに向けて準備をしていきたいです。この馬はキャロットクラブの募集馬でツアーのときから人だかりができるほど注目を集めていました。当時から期待されていたのですが、評判通りの活躍をして、種牡馬として帰ってこられたのはうれしいことです。ゴールドアリュールの後継はすでにエスポワールシチー、コパノリッキー、ゴールドドリーム、スマートファルコンなどたくさんいますが、血統や馬体、競走成績からも種牡馬として活躍してくれることを期待しています」と話した。