馬産地ニュース

ひだかうまキッズ探検隊が有名種牡馬を見学

  • 2021年11月01日
  • スタリオン施設を訪問したひだかうまキッズ探検隊2021
    スタリオン施設を訪問したひだかうまキッズ探検隊2021
  • スノードラゴンとふれあう探検隊
    スノードラゴンとふれあう探検隊

 10月17日、新ひだか町静内御幸町にある一般社団法人umanowaが主宰する「ひだかうまキッズ探検隊2021」は、新ひだか町静内田原にあるアロースタッドと、新ひだか町静内目名にあるレックススタッドを見学した。

 日高管内の馬に関する場所へ行き、馬の歴史・文化・仕事を「見る・知る・学ぶ」ことを目的とする「ひだかうまキッズ探検隊2021」の取り組みは、7月17日のライディングヒルズ静内、7月22日の岡田スタッド、10月2日の矢野牧場に続き今年4回目。今回は11人のキッズが参加した。11人のキッズは出発前に、新ひだか町役場において、この日見学する種牡馬の現役時代のレース映像で予習をしてからスタリオン施設へ向かった。

 最初に訪れたのはアロースタッド。ここではヘンリーバローズ、カリフォルニアクローム、ダノンプレミアムの3頭を見学した。

 ガイド役を務めた(株)ジェイエスの担当者は、それぞれの種牡馬の現役時代の競走成績、血統などを説明。担当者は新種牡馬のダノンプレミアムについて「今年6月に最後のレースを終えて9月にアロースタッドにやってきました。まだ走れそうな体をしています。このうまもヘンリーバローズとお父さんが一緒です。でも、体型や毛色が全然違います。性格もおっとりしています。お父さんのディープインパクトに似た走りで4連勝して4億円も稼ぎました。来年から種牡馬になって頑張ってもらいます」とわかりやすい言葉で解説した。

 続いてスタリオンの最重要施設になる種付け所を見学。担当者は、当て馬をする所や枠場、種付所といった施設、種付けで使う道具、当て馬や種付けをする映像を見せて「種付けは早ければ1分くらいで終わります。しかし、とても危険です。一つ間違えば人も馬も怪我をしたり、命を落とすこともあります。今年アロースタッドでは1140頭ほどの種付けを行いました。おかげさまで人馬とも大きな怪我や事故もなく終わることができました。種付けをして妊娠した馬は来年子どもを産みます。そして生まれた子どもは競走馬になるために育てられます」と命の尊さを教えた。

 次に向かったレックススタッドではゴールドドリーム、スノードラゴン、タニノフランケルを見学。レックススタッドでは(株)レックスの石川さんが説明した。

 石川さんはそれぞれの種牡馬の競走成績や血統などを解説。子どもたちからの「ゴールドドリームは賞金をいくら稼いだのですか?」、「ゴールドドリームの体重はどれくらいですか?」、「ゴールドドリームの可愛いところはどこですか?」、「主な勝ち鞍は何ですか?」といった質問にも丁寧に答えた。

 また、おとなしい性格をしたスノードラゴン、タニノフランケルとはふれあいも体験。子どもたちはゆっくりと近づいて鼻面をやさしく触った。種牡馬を至近距離で触る機会はめったにないだけに子どもたちには貴重な体験になった。