馬産地ニュース

オータムセールが開催される

  • 2021年10月20日
  • 最高価格馬落札の瞬間
    最高価格馬落札の瞬間
  • 最高価格を記録した「ビヴァレッジクイーン2020」
    最高価格を記録した「ビヴァレッジクイーン2020」
  • 高額2位「ベラルーナ2020」
    高額2位「ベラルーナ2020」
  • 1日目の最高価格(全体の3位)「ミントフレッシュ2020」
    1日目の最高価格(全体の3位)「ミントフレッシュ2020」
  • 高額4位「アスクザリーズン2020」
    高額4位「アスクザリーズン2020」
  • 牝馬最高額「マイネウェリナ2020」
    牝馬最高額「マイネウェリナ2020」
  • あいさつする木村市場長
    あいさつする木村市場長

 10月18、19日の2日間、日高軽種馬農業協同組合(木村貢代表理事組合長)が主催する、北海道市場オータムセール・サラブレッド1歳が、新ひだか町静内にある北海道市場で開催された。

 2日間で457頭が上場されて、348頭(牡149頭、牝199頭)が売却。76.1%の売却率で、売却総額は1,268,960,000円(税込、以下同)を記録。平均価格は3,646,436円となった。

 セールに先だち、木村貢市場長は「全国から多数の方が、北海道市場オータムセールにご参加いただきますこと、前もって厚く御礼申し上げます。今年は1年間を通してコロナ禍での開催となり、参加者の方にはご不便、ご迷惑をおかけすることになりましたが、ご理解をいただきながら、開催を進めていくことができました。改めて御礼申し上げます。このセールにおきましても感染防止対策を施しながらの開催となりますが、レポジトリー、公表事項などを参考にしながら積極的な参加をお願いします。これまでも北海道市場取引馬は全国、そして世界でも活躍しておりますが、今回の取引馬もそれらに劣らない活躍を期待していますとあいさつ。多数の購買を呼びかけた。

 開催を通した最高価格は米国産馬「ビヴァレッジクイーン2020」(牡、父Good Samaritan)。400万円からスタートしたせりは複数の購買者からの声掛けで順調にせり上がり、最終的には神奈川県の藤原正一氏が25,300,000円で長い競り合いを制している。

 これに次いだのは新ひだか町の上村清志氏生産の「ベラルーナ2020」(牡、父ドゥラメンテ)の23,100,000円。兵庫県の森中蕃氏が落札した。

 なお、団体購買では岩手県馬主会が8頭(牡2頭、牝6頭)を総額30,030,000円で、兵庫県馬主協会が2頭(牝2頭)を総額3,190,000円で、石川県馬主協会が13頭(牡8頭、牝5頭)を総額35,310,000円で購買した。

 セール終了後、木村組合長は「昨年よりも多い1,058人という購買者登録があったので期待はしていましたが高い売却率を記録することができました。購買者の方には感謝しかありません。セレクションセールからの良い流れをそのままオータムセールまで作ることができたと思います。全国の競馬場が馬券売り上げという面で好調だということが多いが、JRAはじめ全国の地方競馬場が北海道市場を応援してくれたことが大きいし、オンラインビッドについては利用される方が慣れてきた印象。北海道市場は地理的なハンデがあるので今度もやらざるを得ないし、顧客サービスという面でもやるべきだと考えている」と好調だった市場をふりかえり「今年1年で2,000頭近い馬をご購買いただきました。北海道市場取引馬は全国のみならず世界でも活躍するようになりましたので、今年の取引馬もそれら先輩たちに勝るとも劣らない結果を残してくれると期待しています」と取引馬の活躍を期待した。

 なお、オンラインビッドシステムには62人の利用登録があり、8頭がせり落とされている。

 オータムセールの結果はJBISホームページhttp://www.jbis.or.jp/seri/2021/11B4/でご確認ください。