HBA門別種馬場跡地にひだか・ホース・フレンズ開場
9月16日、北海道日高振興局、えりも町、様似町、浦河町、新ひだか町、新冠町、日高町、平取町、ひだか東農業協同組合、みついし農業協同組合、しずない農業協同組合、新冠町農業協同組合、門別町農業協同組合、びらとり農業協同組合、HBAなどの26団体で構成する「日高軽種馬振興対策推進協議会」は、日高町緑町にあるHBA日高軽種馬農業協同組合門別種馬場跡地に、「ひだか・ホース・フレンズ」を開場した。
「ひだか・ホース・フレンズ」は、軽種馬産業における啓蒙普及、担い手、後継者、労働力不足など、日高地域活性化へ向けた地域課題解決のための、軽種馬人材養成事業、馬産業の啓蒙普及事業、引退競走馬の利活用推進事業等、実馬を活用した各種事業に取り組むための施設。軽種馬生産界の発展継続のため、産地支援、ホッカイドウ競馬支援、地域産業の振興、馬文化の継承を軸に積極的な要請・陳情活動・これに伴う支援活動等を行っている「日高軽種馬振興対策推進協議会」が設置した「日高地域活性化支援室」が事業主体となり、HBA業務部が事務局を担当している。
「ひだか・ホース・フレンズ」では、日高の生産牧場での就農を目的とした牧場体験・研修を2コース用意。2泊3日からの短期コースとなる「お仕事体験プログラム」は、馬のふれあい、エサあげ、厩舎作業などの牧場の1日を経験豊富な場長のもと体験、見学を行い、最長3か月の長期コースとなる「就農養成プログラム」は、競馬場や育成・生産牧場などで経験のある場長の指導のもと、馬の取扱い(引き馬、手入れなど)、厩舎作業(給餌、集放牧、寝藁作業など)、施設管理、環境整備など、生産牧場就農のための知識や技術の習得するほか、時期により競馬場見学、せり市場見学などがある。
参加対象は、短期コースが馬、生産牧場の仕事に興味・関心がある人、健康状態が良好で作業に支障のない人で、長期コースが軽種馬生産牧場への就農を希望される人、馬に関する職業に就くために研修を希望する人、中学校卒業以上、健康状態が良好で体験期間中、寮生活が可能な人。募集人数は短期・長期コースとも最大3名、参加費は無料で食費は自己負担になる。
研修中の滞在場所は、鍵付個室、共同リビング、バスルーム、トイレ、キッチン、洗濯機、冷蔵庫、Wi-Fiが完備された研修施設内の共同生活寮。食事は自炊となるが、共同生活寮には調理器具が揃っており、最寄りのコンビニエンスストアまでは徒歩10分、スーパーマーケットまでは車で15分と立地は良好だ。
「ひだか・ホース・フレンズ」には、研修馬として2頭のハフリンガーが在厩。また、9月28日には認定NPO法人引退馬協会の「ナイスネイチャ・33歳のバースデードネーション」の受け入れ馬であるディープスカイが、引退競走馬の利活用推進事業として浦河町のイーストスタッドから入厩した。
現在、「ひだか・ホース・フレンズ」は、一般見学を準備中。体制が整い次第、見学を開始する予定となっている。