ロジャーバローズがイーストスタッドに移動
10月1日、新ひだか町静内田原にあるアロースタッドで種牡馬生活を送っていたロジャーバローズが、浦河町西幌別にあるイーストスタッドに移動した。
ロジャーバローズは父がディープインパクト、母がリトルブック、母の父がリブレティストという牡5歳の鹿毛。新ひだか町静内真歌にある飛野牧場の生産馬で2016年のセレクトセール当歳セッションにおいて、“バローズ”の冠名で知られる猪熊広次氏に84,240,000円(税込)で落札された市場取引馬として知られる。
現役時代は猪熊広次氏の所有馬、栗東の中竹和也厩舎、角居勝彦厩舎の管理馬として競走生活を送り成績は6戦3勝2着2回。2018年8月の2歳新馬戦でデビュー勝ち。3戦目の福寿草特別で2勝目、5戦目の京都新聞杯(G2)2着で賞金を加算すると、2019年の日本ダービー(G1)は18頭立ての12番人気ながら、ハイペースを2番手で進みダノンキングリーの追撃をクビ差凌ぎ、2分22秒6のダービーレコードで制覇した。
現役引退後は2020年よりアロースタッドで種牡馬入り。1年目は97頭に、2年目の今年は87頭と交配した。ロジャーバローズはシンジケートの取り決めにより2年ごとに繋養地が変わる国内シャトル種牡馬。2020年、2023年はイーストスタッドでの繋養になる。
ロジャーバローズの移動には事務局(株)ジェイエスの職員やスタリオンスタッフが見送り。馬運車に乗り込むのを確認すると「1年目、2年目は地元静内の生産者の方々を中心にご愛顧いただきました。おかげさまで今年生まれた初年度産駒の評判もよく、産駒のデビューを楽しみにしているところです。来年からは浦河の生産者の皆さま方に愛される存在になってくれると思います。まだ5歳と若く前途洋洋の種牡馬です。馬体もすっかり種牡馬らしい体型になり貫禄もついてきました。2年後、元気な姿で戻ってきてほしいです」と話した。