ヘンリーバローズがアロースタッドに移動
10月1日午前11時頃、浦河町西幌別にあるイーストスタッドで種牡馬生活を送っていたヘンリーバローズが、新ひだか町静内田原にあるアロースタッドに移動した。
ヘンリーバローズは、父がディープインパクト、母がシルヴァースカヤ、母の父がシルヴァーホークという血統の牡6歳の鹿毛。全兄は今年デビューした2歳初年度産駒が続々と勝ち上がり人気沸騰中のシルバーステートとなる。2015年のセレクトセール当歳セッションに安平町早来源武のノーザンファームから上場されると、129,600,000円(税込)で猪熊広次氏に購買された市場取引馬として有名だ。
現役時代のヘンリーバローズは、猪熊広次氏の所有馬、栗東の角居勝彦厩舎の管理馬として競走成績は2戦1勝2着1回。2017年7月のデビュー戦では、翌年の日本ダービー馬となるワグネリアンに鼻差2着で惜敗。2戦目に楽々と勝ち上がり、クラシック戦線の有力候補に名乗りを上げたが、脚部不安のためわずか2戦でキャリアを終えた。
現役引退後は2020年よりイーストスタッドで種牡馬入り。1年目は44頭、2年目の今年は38頭に交配したという。シンジケート結成時にアロースタッドと2年おきに繋養先を変える国内シャトル種牡馬としたため、2022年、2023年はアロースタッドでの繋養になる。
ヘンリーバローズはイーストスタッドの佐古田直樹マネージャーが付き添ってアロースタッドに到着。出迎えたアロースタッドの松木優場長に、ヘンリーバローズの性格や種付時の様子、世話をするときの注意点などを伝え、引き継ぎを終えるとホッとした表情を見せた。
(株)ジェイエスは「セレクトセールで高額で取引されただけあって素晴らしい馬体をしていると思います。脚部不安のためわずか2戦しかしてませんが、ヘンリーバローズも全兄のシルバーステートに負けず劣らず、素質のあった競走馬でした。来年はシルバーステートとの相乗効果が見込まれると思いますので楽しみです」と話した。