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ディープスカイが種牡馬引退

  • 2021年10月11日
  • 種牡馬を引退したディープスカイ
    種牡馬を引退したディープスカイ
  • 9月28日にひだか・ホース・フレンズに移動した
    9月28日にひだか・ホース・フレンズに移動した
  • 現役時代は変則2冠を達成した
    現役時代は変則2冠を達成した

 9月28日、浦河町西幌別にあるイーストスタッドにて種牡馬生活を送っていたディープスカイの種牡馬引退が決まり、日高町緑町のひだか・ホース・フレンズに移動した。

 牡16歳のディープスカイは、父がアグネスタキオン、母がアビ、母の父がチーフズクラウンという血統の栗毛。浦河町東栄にある笠松牧場の生産馬になる。

 現役時代のディープスカイは、深見敏男氏の所有馬、栗東の昆貢厩舎の管理馬として競走生活を送り、成績は17戦5勝2着7回3着3回。初勝利はデビュー6戦目と時間がかかったが、9戦目となった2008年の毎日杯(Jpn3)で重賞初制覇を飾ると、続くNHKマイルC(Jpn1)でG1初制覇。さらに日本ダービー(G1)にも勝ち、破竹の3連勝でキングカメハメハ以来の変則2冠を達成した。

 3歳秋は神戸新聞杯(Jpn2)で始動すると、天皇賞(秋)(G1)ではウオッカ、ダイワスカーレットと同タイムの3着に健闘。続くジャパンC(G1)は2着、古馬になり2009年の安田記念(G1)で2着、宝塚記念(G1)で3着と、G1戦線で安定した成績を残した。

 現役引退後は2010年より日高町富浜にあるダーレー・ジャパン スタリオン コンプレックスで種牡馬入り。イーストスタッドには2015年から繋養されていた。主な産駒は2015年の全日本2歳優駿(Jpn1)、兵庫ジュニアGP(Jpn2)などを制覇したサウンドスカイ、2016年のジャパンDダービー(Jpn1)などを制覇したキョウエイギア、2018年の京都記念(G2)、2020年のみやこS(G3)、2021年の名古屋大賞典(Jpn3)、佐賀記念(Jpn3)などを制覇したクリンチャー、2016年のLプレリュード(Jpn2)などを制覇したタマノブリュネット、2017年のアンタレスS(G3)などを制覇したモルトベーネら多数。アグネスタキオンの後継種牡馬として活躍した。

 イーストスタッドの谷川貴英社長は「最初はダーレー・ジャパン スタリオン コンプレックスで、2015年から当スタッドで繋養していました。こちらにきてから重賞勝ち馬が出たのですが、種付頭数が増えなかったのは残念でした。種牡馬引退を決めたのはそのような理由もあります。9月14日に去勢手術をして、術後の経過も良かったこともあって移動となりました。これからは引退馬協会様にお世話になり余生を送ることになります。まだ16歳と若いので長生きしてほしいです」と話した。