馬産地ニュース

グランプリボスが谷川牧場に移動

  • 2021年10月11日
  • 谷川牧場に移動したグランプリボス
    谷川牧場に移動したグランプリボス
  • アロースタッドでは7年間過ごした
    アロースタッドでは7年間過ごした
  • 新天地でのさらなる活躍が期待されている
    新天地でのさらなる活躍が期待されている

 10月1日、新ひだか町静内田原にあるアロースタッドにて種牡馬生活を送っていたグランプリボスが、浦河町西幌別にある谷川牧場に移動した。

 牡13歳のグランプリボスは、父がサクラバクシンオー、母がロージーミスト、母の父がサンデーサイレンスという鹿毛。安平町早来源武にあるノーザンファームの生産馬で、2008年のセレクトセール当歳セッションにて(株)グランプリに28,350,000円(税込)で売却された市場取引馬として知られる。

 現役時代のグランプリボスは、(株)グランプリの所有馬、栗東の矢作芳人厩舎の管理馬として競走生活を送り、成績は28戦6勝2着4回3着2回。2歳時には新馬、京王杯2歳S(G2)、朝日杯フューチュリティS(G1)を制覇して2010年JRA賞最優秀2歳牡馬を受賞した。3歳になり2011年のNHKマイルC(G1)に優勝。古馬になってからは2012年のスワンS(G2)、2013年のマイラーズC(G2)にも勝利した。ほかにも2012年、2014年の安田記念(G1)で2着、2012年のマイルチャンピオンシップ(G1)で2着、2014年の香港マイル(G1)で3着とG1戦線でも好走。デビューから5年間、芝マイル重賞戦線で有力候補の一角として活躍した。

 現役引退後は2015年よりアロースタッドで種牡馬入り。今年に入り2年目産駒のモズナガレボシが小倉記念(G3)を制覇して初のJRA重賞勝ち馬を送り出し、曽祖父サクラユタカオー、祖父サクラバクシンオー、父グランプリボス、仔モズナガレボシと、父系4代JRA重賞制覇を達成している。

 新たな繋養先となる谷川牧場は、そのモズナガレボシの生産者。来年以降も種牡馬生活は続行し、種付けは同じ地区にあるイーストスタッドで行うという。

 グランプリボスを見送った事務局の(株)ジェイエスは「こちらでは2015年から7年間、頑張ってくれ、今年になって重賞勝ち馬も送り出してくれました。新天地でさらなる活躍を期待しています」と話した。