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JRA日本中央競馬会のセプテンバーセール購買馬が日高育成牧場に入厩

  • 2021年09月30日
  • 12,100,000円(税込)で購買したドレフォン産駒
    12,100,000円(税込)で購買したドレフォン産駒
  • 8,800,000円(税込)で購買したベストウォーリア産駒
    8,800,000円(税込)で購買したベストウォーリア産駒
  • 石丸睦樹場長らによる馬体検査
    石丸睦樹場長らによる馬体検査
  • JRA日高育成牧場で馴致に励むJRA育成馬
    JRA日高育成牧場で馴致に励むJRA育成馬

 9月28日午前11時、JRA日本中央競馬会が北海道セプテンバーセールで購買した1歳馬が、浦河町西舎にあるJRA日高育成牧場に入厩した。

 JRAは、新ひだか町静内神森にある北海道市場を会場に、9月21日、22日に開催された日高軽種馬農業協同組合主催の北海道セプテンバーセールにおいて、12,100,000円(税込、以下同)で落札したドレフォン産駒を最高に、10頭(牡2頭、牝8頭)を総額65,450,000円で購買。10頭のうちの7頭(牡2頭、牝5頭)がJRA日高育成牧場に入厩した。

 7頭は馬運車から降ろされると、石丸睦樹場長らによるマイクロチップ検査、馬体チェック、歩様検査、馬体重測定、採血などが行われた。

 北海道セプテンバーセールでの購買をもって今年の1歳市場でのJRAの購買は終了。今年のJRA育成馬はJRAホームブレッドの9頭を含め83頭となり、そのうちの61頭がJRA日高育成牧場で育成調教されることになった。すでに北海道サマーセールまでに購買したJRA育成馬は馴致をスタート。今回入厩した7頭もすぐに馴致を開始するという。

 JRA日高育成牧場にいるJRA育成馬の馴致や育成調教には、公益財団法人軽種馬育成調教センターが行っている育成調教技術者養成研修の第39期生も実技研修として参加。若駒の育成と人材育成も同時に行っていく。

 JRA日高育成牧場出身のJRA育成馬は今年、ヒロシゲゴールドが北海道スプリントC(Jpn3)を制覇するなど活躍。今年のJRAブリーズアップセールで売却されたなかからも、9月26日のメイクデビュー中山で新馬勝ちを飾ったタヤスゴールド、9月25日のカンナSで2着に入ったシゲルファンノユメなどが出ている。

 石丸場長は「今年のせりは購買者も増えどのせりも盛況で買う側としてはなかなか思うように買うことができませんでしたが、最終的には良い馬を揃えることができたと思います。今年の育成調教はトレッドミルを有効活用していき、その成果は生産界にフィードバックしていきたいです。来年4月のJRAブリーズアップセールを目指してしっかりトレーニングしていきます」と話した。