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JRA日本中央競馬会のセプテンバーセール購買馬が宮崎育成牧場に到着

  • 2021年09月30日
  • 7,920,000円(税込)で購買したリアルスティール産駒
    7,920,000円(税込)で購買したリアルスティール産駒
  • 6,600,000円(税込)で購買したシニスターミニスター産駒
    6,600,000円(税込)で購買したシニスターミニスター産駒
  • 5,720,000円(税込)で購買したリアルインパクト産駒
    5,720,000円(税込)で購買したリアルインパクト産駒
  • 北海道市場馬積み下ろし場から宮崎行きの馬運車に乗り込んだ
    北海道市場馬積み下ろし場から宮崎行きの馬運車に乗り込んだ

 9月26日、JRA日本中央競馬会が北海道セプテンバーセールで購買した1歳馬が、宮崎県宮崎市にあるJRA宮崎育成牧場に到着した。

 JRAは9月21日、22日の2日間に渡り新ひだか町静内神森にある北海道市場で開催された、HBA日高軽種馬農業協同組合主催の北海道セプテンバーセールにおいて、総額65,450,000円で牡2頭、牝8頭の合計10頭を購買。この10頭のうち、7,920,000円で購買したリアルスティール産駒のラピーダシャリナ2020、5,720,000円で購買したリアルインパクト産駒のセイクリッドフレイム2020、6,600,000円で購買したシニスターミニスター産駒のミヤジレイナ2020の牝馬3頭が宮崎育成牧場で管理されることになった。

 3頭はセール終了の翌日となる23日、せり会場となった北海道市場の馬積み下ろし場に集合。マイクロチップ検査を終えると宮崎行きの馬運車に乗り込んだ。馬運車に乗った3頭は函館からフェリーで青森へ行き、途中、新潟競馬場に立ち寄り1泊。しばしの休養を経て26日午前、宮崎育成牧場に着いたという。

 3頭の移動を終え、宮崎育成牧場へのJRA育成馬の移動は終了。ここで管理されるJRA育成馬はセプテンバーセール購買の3頭のほか、九州市場購買馬1頭、八戸市場購買馬4頭、北海道セレクションセール購買馬3頭、北海道サマーセール購買馬9頭、JRAホームブレッド2頭を合わせ、合計22頭になる。

 セプテンバーセールの3頭を除く19頭はすでに馴致をスタート。3頭もすぐに馴致を開始して、来年のJRAブリーズアップセールへ向けて厳しい調教を課していく。

 購買にあたった冨成雅尚JRA馬事部生産育成対策室上席調査役は「今年の1歳市場は上場馬のクオリティが高く、どのせりも活況で生産界としては良い結果だったと思います。購買者登録も多く私たちにとっては厳しいせりで苦戦を強いられましたが、最終的には納得のいく良い馬を買えたと自負しております。宮崎育成牧場のJRA育成馬は頭数こそ少ないですが、今年の北九州記念(G3)を制覇したヨカヨカなど、毎年活躍馬が出ています。ヨカヨカのリタイアは残念でしたが、今年の購買馬、宮崎の育成馬から、ヨカヨカに続く活躍馬を送り出したいですね」と話した。