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タニノフランケルがレックススタッドにスタッドイン

  • 2021年09月30日
  • スタッドインしたタニノフランケル
    スタッドインしたタニノフランケル
  • 元気な姿でレックススタッドに到着した
    元気な姿でレックススタッドに到着した
  • 「ウオッカの血を日本に残そう」と期待は大きい
    「ウオッカの血を日本に残そう」と期待は大きい

 9月22日午前8時ころ、新ひだか町静内目名にあるレックススタッドに、来年から新たに種牡馬として供用されるタニノフランケルが、元気な姿でスタッドインした。

 牡6歳青鹿毛のタニノフランケルは父がフランケル、母がウオッカ、母の父がタニノギムレットというアイルランド産馬。牝馬として64年ぶりに日本ダービー(Jpn1)制覇という偉業を成し遂げたほか、ジャパンC(G1)、天皇賞(秋)(G1)、安田記念(G1)2回、ヴィクトリアマイル(G1)、阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)などを制し、2008年、2009年のJRA賞年度代表馬、2006年のJRA賞最優秀2歳牝馬、2007年のJRA賞特別賞、2008年、2009年のJRA賞最優秀4歳以上牝馬を受賞し、2011年にJRA顕彰馬に選出されたウオッカの4番仔になる。

 現役時代のタニノフランケルは、谷水雄三氏の所有馬、栗東の角居勝彦厩舎、中竹和也厩舎、角居厩舎、村山明厩舎の管理馬として競走生活を送り、2019年の小倉大賞典(G3)2着、中山金杯(G3)3着、小倉記念(G3)4着など26戦4勝2着2回3着3回の成績を残した。

 父のフランケルは2010年のデューハーストS(G1)、2011年の英2000ギニー(G1)、クイーンエリザベス二世S(G1)、セントジェイムズパレスS(G1)、サセックスS(G1)、2012年の英チャンピオンS(G1)、ヨークインターナショナルS(G1)、サセックスS(G1)、ロッキンジS(G1)、クイーンアンS(G1)など14戦14勝の成績を残した2011年、2012年の欧州年度代表馬。種牡馬としては日本でも2018年の安田記念(G1)、2020年のフェブラリーS(G1)などを制覇したモズアスコット、2017年のオークス(G1)、2016年の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)などを制覇したソウルスターリング、2020年の朝日杯フューチュリティS(G1)などを制覇したグレナディアガーズなどを送り出している。

 タニノフランケル自身は大きなタイトルを取っていないが、フランケルが配合されたウオッカの血を後世に残そうと有志がシンジケートを結成。ウオッカは2019年に死亡。7頭の産駒を残したが、日本にいる牡馬はタニノフランケルしかいない。

 シンジケートの谷岡康成会長は「品があって落ち着いていて性格も良さそうですね。ウオッカの血を日本の血統の中に残していくことが生産界の役割ではという思いがあります。産駒はどれくらい走るかわかりませんが、種馬としての能力に期待したいです。芝の中距離で活躍する仔が出てきてほしいですね」と話した。種付条件等詳細は決定次第、事務局の(株)レックスから発表される。