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ロジクライがヴェルサイユリゾートファームにスタッドイン

  • 2021年09月30日
  • スタッドインしたロジクライ
    スタッドインしたロジクライ
  • 元気な姿でヴェルサイユリゾートファームに到着した
    元気な姿でヴェルサイユリゾートファームに到着した
  • ハーツクライの後継種牡馬として期待は大きい
    ハーツクライの後継種牡馬として期待は大きい

 9月18日午前7時半ころ、日高町庫富にあるヴェルサイユリゾートファームに、来年から種牡馬として供用を開始するロジクライが、元気な姿でスタッドインした。

 牡8歳のロジクライは安平町早来源武にあるノーザンファームの生産馬。父がハーツクライ、母がドリームモーメント、母の父がマキャベリアンという血統で、ディープインパクトやレイデオロ、ウインクリューガー、ブラックタイドなどと同じファミリーになる。

2013年のセレクトセール当歳セッションに(有)ノーザンレーシングから上場されると、40,950,000円(税込)で久米田正明氏に売却された市場取引馬として知られる。

 現役時代のロジクライは、久米田正明氏の所有馬、栗東の須貝尚介厩舎の管理馬として競走生活を送り、2015年9月にデビュー。3戦目で初勝利を飾った。年が明け3歳になり2016年1月のシンザン記念(G3)で、この年の桜花賞馬となるジュエラー以下をクビ差抑えて1分34.1秒のタイムで重賞初制覇。クラシック戦線での活躍が期待されたが、その後は骨折のため長期休養。4歳秋に復帰すると2018年2月に約2年ぶりに勝利をあげた。2018年10月の富士S(G3)では1分31.7秒のレースレコードで駆け抜け久しぶりの重賞制覇を達成。2歳から8歳までマイル前後の芝重賞戦線で活躍し、通算28戦5勝2着2回3着4回の成績を収めた。

 来年の種付条件等は未定。種付けは新冠町朝日になる優駿スタリオンステーションにて行うという。

 岩﨑崇文氏は「元気な姿でこちらに到着しました。初めての環境にも戸惑うことなく思った以上に落ち着いているので安心しています。2歳の早い時期から活躍し2つの重賞に勝利しました。とくに長い休養を経て制覇した富士S(G3)が印象に残っています。マイル戦で見せたスピードですとかポテンシャルはあると思いますので、良い仔を残してほしいです。ハーツクライの後継種牡馬として期待しています」と話した。