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JRA日本中央競馬会のセレクションセール、サマーセール購買馬が宮崎育成牧場へ到着

  • 2021年09月16日
  • 宮崎行きの積み込みに集まった馬運車
    宮崎行きの積み込みに集まった馬運車
  • 順番に宮崎行きの馬運車に乗り込んだ
    順番に宮崎行きの馬運車に乗り込んだ
  • 北海道セレクションセールで購買したデクラレーションオブウォー産駒
    北海道セレクションセールで購買したデクラレーションオブウォー産駒
  • 北海道サマーセールで購買したクリエイターⅡ産駒
    北海道サマーセールで購買したクリエイターⅡ産駒

 9月10日、JRA日本中央競馬会が北海道セレクションセール、北海道サマーセールで購買した1歳馬が、宮崎県宮崎市にあるJRA宮崎育成牧場に到着した。

 JRAは、新ひだか町静内神森にある北海道市場にて、7月27日に開催された北海道セレクションセールと、8月23日から27日まで開催された北海道サマーセールの2つのセールを合わせ、牡31頭、牝28頭の合計59頭を総額487,520,000円(税込)で購買。59頭のうち、宮崎育成牧場では、牡7頭、牝5頭の合計12頭を管理することになった。

 北海道セレクションセールでの購買馬は、すでに入厩していたJRA日高育成牧場から3頭が、北海道サマーセールでの購買馬はJRA日高育成牧場から2頭が、北海道市場の馬積み下ろし場から7頭が、9月7日に2台の馬運車に分かれて乗車した。2台の馬運車に乗車した12頭は、陸路で函館へ行き、函館からはフェリーで本州へ移動。新潟競馬場で一泊してから宮崎育成牧場へ向かった。

 宮崎育成牧場では、今回移動した12頭のほか、九州1歳市場での購買馬1頭、八戸市場での購買馬4頭、JRAホームブレッド2頭を合わせ19頭を管理。9月21日、22日に北海道市場で開催される北海道セプテンバーセールでも10頭ほどの購買を予定しており、そのうちの3頭を宮崎育成牧場で管理する予定があるという。

 毎年、宮崎育成牧場では20頭ほどのJRA育成馬を管理。昨年のJRA育成馬からは、今年8月の北九州記念(G3)で熊本県産馬として初めてJRA重賞制覇を成し遂げたヨカヨカを送り出した。今年のJRAブリーズアップセールで売却したJRA育成馬からは、8月のひまわり賞を制覇したヒノクニや、ディーマジェスティの産駒としてJRA初勝利を飾ったワンエルメスなどが出ている。

 宮崎育成牧場の大塚健史獣医師は「12頭は到着したらすぐに来年のブリーズアップセールに受けた馴致を始めます。最初は牡馬からで、そのあと牝馬の馴致を始めます。ヨカヨカは私どもにとってバケモノみたいな存在でした。今年の育成馬からもヨカヨカのような活躍馬を育てたいと思っています」と話した。