馬産地ニュース

JRA日本中央競馬会のサマーセール購買馬が日高育成牧場に入厩

  • 2021年09月16日
  • JRA日高育成牧場での馬体検査
    JRA日高育成牧場での馬体検査
  • 16,500,000円(税込)で購買したマクフィ産駒
    16,500,000円(税込)で購買したマクフィ産駒
  • 午前と午後の2回に分けて38頭が入厩した
    午前と午後の2回に分けて38頭が入厩した
  • 挨拶する石丸睦樹場長
    挨拶する石丸睦樹場長

 9月1日、JRA日本中央競馬会が北海道サマーセールで購買した1歳馬が、浦河町西舎にあるJRA日高育成牧場に入厩した。

 JRAは8月23日から27日までの5日間に渡って、新ひだか町静内神森にある北海道市場で開催された、北海道サマーセールにおいて、牡23頭、牝24頭の合計47頭を、総額350,020,000円(税込)で購買。1004頭の売却で過去最高となる6,912,400,000円の売却総額を記録した北海道サマーセールにおけるトップバイヤーになった。

 JRA日高育成牧場では購買した47頭のうち、牡18頭、牝20頭の合計38頭を管理することになり、入厩は午前と午後の2回に分けて行われ、午前中は牡馬18頭、午後には牝馬20頭が移動してきた。各飼養先から馬運車に乗って移動してきた38頭は、石丸睦樹場長をはじめとした職員による歩様検査、メディカルチェック、マイクロチップ検査、馬体重測定、採血などを経て用意された馬房へ入った。

 石丸場長は「本日はお忙しいなか、当牧場まで輸送していただきありがとうございました。皆さま方が大事に育ててきた馬につきましては、来週から騎乗馴致をはじめまして、年内は入念に乗り込んでいき、年が明けて来年3月からスピード調教をやっていくということになっています。その過程で、BTCの研修生にも騎乗していただき人材養成にも活用して、心拍数の測定、トレッドミルでの調教など、さまざまな研究も行っていきます。そして4月には育成馬の展示会もございますので、愛馬の成長を見にきていただければと思いますし、いつでも愛馬に会いに来れますので、気軽に足をお運びください。来年のブリーズアップセールに向けて、競走馬になれるようしっかり調教してまいりますので、よろしくお願いいたします」とあいさつした。

 日高育成牧場では、北海道サマーセールの購買馬38頭のほか、北海道セレクションセールでの購買馬9頭とJRAホームブレッド7頭の合計54頭を管理。9月21日、22日に北海道市場で開催される北海道セプテンバーセルでも10頭ほどの購買を予定しており、そのうちの7頭ほどが日高育成牧場に入厩する計画があるという。