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ドレフォンが2歳新種牡馬のJRA重賞初制覇

  • 2021年09月08日
  • 早くもJRA重賞勝ち馬を送り出したドレフォン
    早くもJRA重賞勝ち馬を送り出したドレフォン
  • 産駒は芝でもダートでもスピードの違いを発揮
    産駒は芝でもダートでもスピードの違いを発揮
  • 今年は172頭に種付けした
    今年は172頭に種付けした

 9月4日、第2回札幌競馬7日目の第11競走に組まれた第56回札幌2歳S(G3)において、ドレフォン産駒のジオグリフが勝利し、今年の2歳新種牡馬のなかで最も早くJRA重賞初制覇を成し遂げた。

 牡8歳鹿毛のドレフォンは、父がジオポンティ、母がエルティマース、母の父がゴーストザッパーというアメリカ産馬。現役時代はアメリカで競走生活を送り、競走成績は9戦6勝。2015年10月にデビューし、2戦目で後続に9馬身半差の大差で初勝利をあげると、その後も連勝街道を突っ走り、2016年8月のキングズビショップS(G1)で重賞初制覇をG1の大舞台で飾った。同年秋のBCスプリント(G1)も制覇し、2016年はエクリプス賞チャンピオンスプリンターを受賞。翌2017年はフォアゴーS(G1)を4馬身差で圧勝し、チャンピオンスプリンターの実力を見せつけた。

 現役引退後は2018年から安平町早来源武にある社台スタリオンステーションで種牡馬入り。初年度は207頭に種付けし、初年度産駒は127頭が血統登録されている。

 JRAではすでに41頭デビューし、ジオグリフを含め、ハイアムズビーチ、フェズカズマ、カワキタレブリー、ユキノオウジサマ、コンシリエーレと6頭が勝利。芝でもダートでも結果を残し、距離は1200mから1800mと幅広く活躍している。今回のジオグリフの重賞初制覇で、2歳リーディングサイアーランキング、ファーストシーズンサイアーランキングとも、シルバーステートを抜いてトップに躍り出た。

 社台スタリオンステーションでは「うれしいですね。現役時代はチャンピオンスプリンターに輝きましたが、管理していたボブ・バファート調教師や関係者はマイルのほうが良いと言っていたそうですので、図らずも距離の融通性が証明された形になりました。ジオグリフは東京のスピード競馬も札幌の洋芝も難なくこなしたので、可能性が広がる勝利になったのではとおもいます。ほかにもダート1800mを大差勝ちしたのもいます。同世代の産駒から芝とダートの大きなレースを勝つという期待も膨らみますね。早い時期から勝ち上がったことで、今年7月のセレクトセールやセレクションセール、8月のサマーセールでも高い評価を受けました。生産者の方からも来年の種付料についての問い合わせもいただいております。今年は172頭に種付けしました。引き続き、応援よろしくお願いいたします」と話した。