シャトル種牡馬が南半球へ出国
8月10日、安平町早来源武にある社台スタリオンステーションで種牡馬生活を送る、アドマイヤマーズ、サトノアラジン、モーリスの3頭が、南半球における繁殖シーズン期間にシャトル供用されるため、新千歳空港から出国した。
アドマイヤマーズは種牡馬1年目のルーキーサイアー。父はダイワメジャー、母はヴィアメディチ、母の父はメディチアンという血統の栗毛の5歳で、2017年のセレクトセール1歳セッションにおいて、56,160,000円(税込)で取引された市場取引馬として有名だ。
現役時代はデビューから無傷の4連勝で朝日杯フューチュリティS(G1)を制覇し、2018年JRA賞最優秀2歳牡馬を受賞。ほか、2019年の香港マイル(G1)、NHKマイルC(G1)などを含め、13戦6勝の成績を収めた。
シャトル先はオーストラリアのアローフィールドスタッド。現地での種付料は22,000オーストラリアドルに設定されている。
サトノアラジンは2021年のフレッシュマンサイアー。2011年のセレクトセール当歳セッションにおいて136,500,000円(税込)で取引された市場取引馬で、父はディープインパクト、母はマジックストーム、母の父はストームキャットという血統の鹿毛10歳となる。
シャトル先はニュージーランドのリッチヒルスタッド。昨年は現地から熱烈なオファーがあったが、新型コロナウイルスが世界中で感染拡大したためシャトルを断念したため、今回は2年ぶり3回目のシャトルになる。南半球でいよいよ初年度産駒がデビューを迎える今シーズンの種付料は、12,500ニュージーランドドルに設定された。
日本では一足先に初年度産駒がデビュー。JRAではすでにレディバランタインがメイクデビュー勝ちを収めている。
モーリスは2015年のJRA賞年度代表馬。昨年もシャトル予定だったが、新型コロナウイルスが世界中で感染拡大した影響を受けて中止を余儀なくされたため、今回が2年ぶり4回目のシャトルになる。
シャトル先はこれまでと同じでアドマイヤマーズも繋養されるアローフィールドスタッド。種付料は44,000オーストラリアドルとなっている。
日本ではすでにフィリーズレビュー(G2)を制したシゲルピンクルビー、シンザン記念(G3)を制したピクシーナイト、ファルコンS(G3)を制したルークズネストなどが活躍。また、初年度産駒がデビューしたオーストラリアでも重賞2着馬が誕生しており、現地では今後のさらなる活躍が大いに期待されているという。
3頭のシャトル種牡馬は2021年12月に帰国する予定だ。